第43話 ガキの頃は母ちゃんに甘えてろ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
神「…………もういいアル」
「っ……神楽ちゃん?」
神「………頼んだ私が馬鹿だったネ!!!」
「神楽ちゃん!!」
神楽は目に薄ら涙を浮かべると、そのまま屯所から走って出て行ってしまい、一瞬の静けさが四人を包み込んだ。
銀「ったく最近のガキはこれだから。
一体何処で教育を間違ったんだろうね~」
(琴音のマミーはどんな人アルか?)
土「テメェん所のガキだろうが。ちゃんと躾ぐらいしとけ。
振り回されたこっちが迷惑だ」
(琴音は寂しくないアルか?マミーの側にいれなくて)
「…なんで神楽ちゃんがお父さんだのお母さんだの言ってたか分かる?」
銀「んぁ?そんなのあいつの気まぐれだろ~」
(私マミーとの思い出が無いネ……楽しかった事も…怒られてた事も…小さいときにマミーは死んじゃったから)
「神楽ちゃんは淋しかったんだよ。
14歳っていってもまだ子ども……両親の愛情がまだ必要な歳でもあるの。
でもここに神楽ちゃんの親はいない……甘えたくても甘えさせてくれる人がいない。
どんなに強がってても淋しいと思う気持ちに勝つ事なんて出来ないんだよ。
銀ちゃん達の子どもの頃を私は知らないけど、子どもの頃甘えたいと、甘えさせてほしいと思った事はあったんじゃないかな?
私達大人がちゃんとその手を掴んであげないと、子どもは誰を頼ったら良いのかな?
ままごとでもいいじゃない。
我が侭でもいいじゃない。
神楽ちゃんが安心していられる場所は万事屋だけなんだから。
血がつながっていなくても、私達は家族なんでしょ?」
琴音は少しばかり切なそうな表情を浮かべ、銀時達にその思いを伝えた。
そして琴音は神楽をそのままにしちゃいけないと思い、彼女を捜しに屯所を後にした。
END