第32話 お前のいない世界を想像する事なんか出来ない!!
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それから琴音の意識が戻らないまま4日がたった。
今日も病室には銀時がつきっきりで看病をしていた。
一向に琴音は目を覚ますような気配はなく、彼女が目を覚ます事を信じていたが、心の何処かではもう目覚める事は無いんじゃないかという気持ちが芽生え出していた。
銀時は琴音の手をギュッと握りしめた。
銀「…琴音……まだ目を覚ましてくれねぇのか?
もう…11日も眠ってんだぞ?
……いい加減目を覚まさねぇと……銀さん待ちくたびれちまうよ」
彼女を見つめる銀時の表情はとても切なく、今にも心が押し潰れてそうな感じだった。
そんなとき病室の扉が開かれ、そこには入院していた桂の姿があった。
桂も河上から受けた刀傷が酷く未だ入院中だったが、それでも徐々に回復し今では病院内を歩けるまでに回復していた。
桂「なんて顔をしている銀時……そんな顔琴音殿が見たら笑うぞ」
銀「…ヅラ」
桂「ヅラじゃない桂だ。
…銀時、貴様がそんなんでどうする。」
銀「…分かってる」
桂「惚れた女一人ぐらい、信じて待っててやれ」
銀「んなこと言われなくても分かってるつってんだよ!!」
銀時は声を荒げると桂の胸ぐらに掴み掛かって、彼を睨みつけた。
新「ぎ、銀さん何やってるんですか!?」
今日も琴音のお見舞いにやってきた新八、神楽、土方、沖田、近藤は銀時の大きな声を聞きつけて、室内へと入ってきた。
只ならぬ雰囲気に新八と神楽は心配そうな表情を浮かべていたが、それでも桂と銀時は睨み合っていた。
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