第32話 お前のいない世界を想像する事なんか出来ない!!
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真選組と神楽達の活躍もあり、高杉が送ってきた男達は全滅し、圧倒的に不利な状態になった事で、高杉と河上は一度撤退する事となった。
河上によって負傷した桂はすでに大江戸病院へと運ばれたが、今度は銀時から琴音の負傷を聞いた土方達は驚きを隠せなかった。
信じたくないという思いと、少しだけ怪我をしたぐらいだろうと、それぞれが頭の中で想像をしていたが、琴音の血に染まった銀時と、その彼の腕の中でグッタリとしている琴音を見て、その場にいた全員が言葉を失った。
酷い出血で顔も青白くなている彼女を見ると一刻を争う状況だったため、琴音はすぐさま大江戸病院へと運び込まれた。
琴音の手術はすぐに行われ、銀時、新八、神楽、土方、沖田、近藤は勿論、彼女の事を聞いてお妙、九兵衛、東城、お登勢が駆けつけた。
妙「…琴音ちゃん……お願い…頑張って…」
九「妙ちゃん…琴音ちゃんなら大丈夫…彼女は強いよ」
新「…そうですよ……僕たちが信じてあげないと!
そうですよね!?銀さん!」
銀「……あぁ」
【皮肉なもんだな!結局テメェは何一つ守る事なんかできねぇ!!】
わかってる…!
【あの日から変わらねぇし、これからも変わる事は無い!!】
分かってるよ!!
【…ハァ……ハァ………ごめん…ね……ハァ…っ…つぎ…は……私…が……ま、もる…から】
守られたのは俺だ
いつだって俺は守られてばかりだ
情けねぇ…
…情けねぇだろ
俺は…自分が許せねぇ
未だ点灯している手術室の灯りは消える事無く、時間だけが過ぎていった。
1分1秒がとても長く、それが1時間にでさえ感じられる程だった。
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