第26話 友人の家には変態がいました。
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それから少ししてトイレに行きたくなった琴音は九兵衛から場所を聞いて借りた。
しかし、部屋に戻ろうと廊下を歩いていたが、どこかで道を間違えたらしく彼女達のいる部屋に行く事が出来なかった。
「……やばい∪
完全に迷った∪」
やっぱり九ちゃんに付いて来てもらえばよかった∪
そう言えば私方向音痴でもあったんだよね〜…。
いつもどこかに行く時は銀ちゃんや他の人と一緒だったりが多かったから忘れてた∪
とりあえず歩き回ってたら女中さんとかに聞くか∪
この場にいても、どうしようもないと思った琴音はとりあえず移動をする事にした。
右に曲がったり左に曲がったりを繰り返し、九兵衛のいそうな部屋を探していたが10分経っても見つける事は出来ず、琴音は途方に暮れていた。
そんなとき、縁側にでると琴音の視界の先にはそこでお茶をすすっている一人の男性の姿が入って来た。
あ、変た…いやいや東城さんだ!
助かったと思い琴音は彼に声をかけた。
「あの、東城さん」
東「おや、琴音殿。
こんな所でどうされましたか?」
「あの…/////…大変お恥ずかしいお話なんですが、九ちゃんの部屋が分からなくなってしまって/////
……迷子になっちゃいました∪」
東城に迷子である事を告げると、それが恥ずかしかったのか、琴音は顔を真っ赤にして俯いた。
東「そうでしたか。
ここは無駄に広いですからね。
その様子じゃ大分歩かれたんじゃないですか?」
「え、えぇ…まぁ/////」
東「クスッ、良かったらお茶でも飲んでいきませんか?
一休みした後、私が若様の所までご案内しますよ」
東城は優しく微笑むと、琴音の分のお茶を淹れだした。
先ほどの変態発言とは打って変わって、今は紳士的な東城に琴音自身も優しい人だなと思っていた。
「じゃあお隣失礼します」
琴音も縁側に腰をかけ、出されたお茶を一口流し込んだ。
ちょうどいい茶葉の香りと味が、彼女の体内へと行き渡り、今まで飲んだお茶の中で一番美味しいと感じた。
「ん…美味しい。
東城さんってお茶を入れるのお上手なんですね?
飲みやすくて凄く美味しいです♪」
東「それは喜んで頂けて、私も嬉しいですよ。
……あ、じゃあ琴音殿さへ宜しかったら、私とお茶友になってくれませんか?」
「…お茶友?」
東「まぁ、単純な話しお茶を一緒に飲む友達です。
琴音さんの気が向いた時にいつでも此処へ遊びに来てください。
そしたら私はいつでも琴音さんの為にお茶を淹れますから。
その時は今みたいに私の話し相手にでもなってくれたら嬉しいです」
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