第24話 ゴリラはときにお父さんみたいなんだ
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「私…銀ちゃんが好きです。
…同じ様に周りの人たちも大好きです。
暖かくて、優しくて、私がいた世界には無かった安心感があります。
でも……その優しさが…逆に彼らを傷つけてしまうんじゃないかって思うんです。
……総悟から言われました。
「俺や土方さんも諦めたわけじゃない。そう簡単に諦められる程軽い想いじゃない」って……。
……私はそんな彼らの気持ちに対して何か出来るわけじゃない…。
答えてもあげられない……
そんな私は卑怯です。」
あ、…ヤバい
涙が出そう…
心配かけたいわけじゃないのに…
泣きに来たわけじゃないのに…
そんな事思ていたら突然腕が引っ張られ、その反動で私の体は引っ張られた方へと引き寄せられた。
突然の事に声も出ず、気付いたときには近藤さんに抱きしめられていた。
「こ、近藤さん!?/////」
近「我慢する事は無い…泣きたい時は泣けばいい。
その時は俺がいつでも胸を貸してやるから」
「っ…ぅ…近藤…さ…っ」
泣いちゃダメだと思っても涙は次から次へと溢れ出て、近藤さんの優しさに私は甘えてしまった。
近「総悟やトシが琴音ちゃんを好きな様に、俺も琴音ちゃんが大好きだよ……でもそれは俺たちの君に対する感情であって、琴音ちゃんが悪いと思う事じゃない。
君は周りの人を引き寄せるものをもっている……まぁ、そこは万事屋と同じもんかもしれんがな。」
「ヒクッ…銀ちゃんと…同じ…も…の?…ヒクッ」
近「あぁ、琴音ちゃんもあいつと一緒にいて、あいつの周りには沢山の人が集まってくる事に気付いているだろ?
それはあいつの事を信頼しているから、あいつの事を良いと思っているからさ」
「じゃあ…近藤さん達が…ヒクッ…銀ちゃんと一緒にいるのは…っ……信頼してる…か…ら?」
近「はは…あれはただの腐れ縁ってだけだ。
琴音ちゃんも万事屋と同じなんだよ。
君の明るさが、顔が、人柄が俺たちを、皆を引き寄せているんだよ。
でもそれは悪い事じゃない、寧ろ長所だと思うべきだ。
君が俺たちの気持ちに答え上げられないと思っていても、それでも俺たちは琴音ちゃんが笑顔でいられる様に守ってやるさ」
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