12話 いたずらにご用心
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……暇
……暇!
「すっごい暇なんですけどぉお!!」
波も穏やかで風も吹いていない晴れた日の事だった。
ののかは何もする事が無く自室で本を読んでいたが、その本は何度も読んだものなので、暇をもてあそぶにはもの足りなかった。
「次の島まではまだ掛かるってナミが言ってたし、かといって島に着くまでの間何かあるわけでもないし…∪
まぁ平和な事はいいんだけど……いくら何でも暇すぎる!」
ののかはベッドから起き上がり、先ほどまで読んでいた本をパタンと閉じると、サンジに紅茶でも淹れてもらおうと思い部屋を出て行った。
「サンジ君いる?
……って……寝て、る?」
キッチンにやってきたののかはサンジの姿を探すと、本人はいたのだが今は椅子に寄りかかって眠っていた。
ののかは彼を起こさない様にそっと顔を覗き込むと、いつもかっこよく優しい表情のサンジは、とても無防備な顔して眠っており、「サンジ君でもこんな顔するんだ」と思いクスッと笑った。
起こすのも可哀想だしなぁ
……でもかといって部屋に戻っても何もする事無いし
……ん〜〜〜。
…あ!そうだ!!
ののかはどうしようかと暫く考えると、何かをひらめいたようで、ニヤッと不適な笑みを浮かべると再びキッチンを後にした。
そして数分後、手にポーチを抱えて戻ってきたののかは何やらニヤニヤしながら眠っているサンジに近づくと、ポーチからブラシとヘアゴムを取り出した。
サンジ君疲れているみたいだし、ちょっとぐらい弄っても起きないよね♪
ののかは慣れた手つきでサンジの髪を真ん中から二つに分けると、これまた慣れた手つきで髪を結っていった。
思っていた以上にサンジの髪はサラサラしており、ブラシを通すとその金髪は彼女の指の間をすり抜けていった。
そして髪の方が完成すると、今度はチークや口紅などを取り出してサンジの顔に付けはじめた。
かなり疲れているせいか、ののかがどんなに弄ろうと、サンジは目を覚ます事をせず熟睡しており、ののかも笑いたい気持ちに耐えながらサンジを可愛くしていった。
ー10分後ー
よし♪
これで大丈夫!
…ってか……メチャメチャいいじゃん!
「…あ、最後の仕上げをしておかないと」
サンジを弄り倒したののかは次にキッチンに向かい、シンクにおいてあった鍋を手にすると、ポケットの中から何かを取り出したののかはそれを中に入れ込んだ。
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