10話 2倍の愛
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【はじめまして!
今日からここのシェアハウスでお世話になる田中名無しです。
宜しくお願いします】
【あぁ、俺はトラファルガー・ローだ】
【名無しちゃんかぁ~v
君可愛いねv
俺はドンキホーテ・ロシナンテだ
あ、でも他の奴等からはコラソンって呼ばれているから気軽に呼んでくれ♪】
***********
今から3ヶ月前、名無しという明るい笑顔と可愛らしい声が特徴的な女性が一件のシェアハウスに引っ越して来た。
そのシェアハウスは都内の高級住宅地の中にあり、高層マンションの最上階に部屋の持ち主であるローとコラソンが住んでいた。
初めて彼等と挨拶した時は、まさか男性が二人で住んでいたなんてする筈も無く、玄関先で挨拶をした時は「どうしよう∪」と心配でいっぱいだったが、いざ室内へ案内されると、中は装飾もシンプルで、リビングも部屋も十分すぎる程広々としており、名無しも不安感から一変して驚きと感激に変わっていた。
そして何より、彼女が引っ越しをしてきて変わったのは、名無し自身ではなく、ローとコラソンだった。
コラソンは一目惚れだったらしく、その日のうちから名無しに対する熱烈な猛アピールが始まり、ローも彼女と生活をして行くに連れて恋心を抱く様になっていた。
ローとコラソンはお互いが名無しに対して好意がある事を知ると、二人はルームメイトから恋のライバルへと変わった。
そんなある日の日曜日、時刻は朝の8時になったとき、キッチンからは美味しそうな朝食の香りと、名無しの鼻歌が響いていた。
ロ「良いにおいだな」
「あ、ローさんおはようございます。
今起こしに行こうかと思ったんですよ」
ロ「名無しの鼻歌で目が覚めた」
「あ、ごめんなさい∪
煩かったですよね?∪」
ロ「フッ…いや、良い目覚ましになった」
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