6話 記憶喪失No2
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”ガシャァアン!”
「……っ!」
ギュッと抱きしめるサンジの腕の中にいるとき、風で飛ばされて来た木の枝が突然キッチンの窓ガラスにぶつかり、大きな音を立てて割れてしまった。
しかし、そのとき割れた音とともに名無しの頭の中である光景が蘇った。
……あ…
…この音……雨………この天気…前にもどこかで
(名無しちゃん、急いで島に避難するんだ!)
(嵐もかなり大きいみたいだから今夜は島の方に避難するわよ!)
……避難……前にも…嵐が来てた
…あぁ……そうか…
あの音……
(Σナミ!!危ない!!!)
名無しの瞳からは一粒の涙が頬を伝って流れていった。
自分が今まで忘れていた記憶がフラッシュバックし、あの嵐の日の出来事を思い出したのだった。
「…サ…サンジ……ずっと側にいてくれたんだね」
サ「…名無し…ちゃん?」
「ずっと待っててくれてたんだね…っ…ごめんね…迷惑かけて…ヒクッ
…ありがとう……私もサンジが大好きだよ…っ…また一緒にデートしたり、一緒に料理したり…一緒に笑いあって…
…前みたいにギュッと抱きしめて!」
サ「……名無しちゃん……き、記憶が戻ったのか?」
「うん…うん!……忘れない…もう忘れたくない!!
大好きな人との思い出を…大好きなサンジの事を!」
名無しは目に沢山の涙を浮かばせサンジにギュッと抱きついた。
そしてサンジも彼女の記憶が戻った事に先ほど以上に、名無しの小さな体を抱きしめると、彼の瞳にも薄ら涙が光っていた。
サ「もう忘れさせねぇ…
もう傷つけさせねぇ…大好きだ名無しちゃん
そして…おかえり」
「ただいま」
END