20話 余裕な貴方が苦手No2
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「苦手なんですよ」
マ「…」
「逃げたくなるほど苦手なんです
何がしたいのかも分からないし…
マルコさんだって何考えてるのかも…。
私の事からかって遊んでいるならそれも迷惑なんです。
ーー今もこうやって私の事追いかけ回して楽しんでいるだけなんでしょ?
私の困っている姿を見て楽しんでるだけなら止め………っ」
…え…
な、何…?
唇に……。
マルコは彼女の言葉を遮るように自分の唇で塞ぐと、突然の事で彼女も驚きのあまり身動きが取れなかった。
そして、先ほどまで名無しの手に握りしめられていた資料の束がパラパラと床に落ちていくと、シンと静まり返った室内でマルコは口を開いた。
マ「これ以上反論は許さねぇよい
それに…名無しが俺の事をどう思っていようがそんな事どうでも良い」
「…え」
マ「逃げたいならとことん逃げればいい
俺が何を考えているか分からねぇならそれでいい
その代わり俺はとことん追いかけてやる
分からねぇなら俺の事しか考えられねぇようにしてやる
俺はこれか先止める気も手放す気もねぇよい」
「い…意味が…」
マ「まだ分からねぇのかよい
ーーなら分かりやすく言ってやるからちゃんと聞いておけよい
俺は名無しの事が好きだよい」
ーー好き?
誰が?
…マルコさんが?
誰を?
…私…を?
…何で…?
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