20話 余裕な貴方が苦手No2
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イゾウ達と暫く話しをした後、それぞれ仕事があるからとの事で持ち場に戻ると、名無しも部屋での仕事があったため、先に資料室へ行く事にした。
「…はぁ〜…なんか朝から無駄な体力を消耗しちゃったよ∪
もう今度から絶対マルコさんを起こしに行ったりしないんだから!」
サッチさんにも後で沢山文句を言ってやんないと落ち着かないわ#
名無しは額に青筋を浮かべブツブツ文句をいいながら地下にある資料室へやってくると、普段利用する人がいないその部屋は真っ暗で先が見えなかった。
扉の近くにあるスイッチに手を伸ばし電気を点けると、先ほどまで真っ暗だった部屋は明るくなり、名無しは仕事で必要な資料を探すため部屋の奥へと入って行った。
「…えっと…半年前に立ち寄った島の……あっ!あったった♪
それと…その時の2ヶ月前の航海日誌の資料…。
ーーあれ〜?…確かこの辺だったはずなんだけどなぁ
誰か持って行ってるのかなぁ?」
マ「これかい?」
「あっ!それそれ……Σゲっ、マルコさん!?∪」
見当たらない資料を必死に探していると、背後からお目当てのそれが出てきたので名無しは後ろを振り向くと、そこには彼女が苦手としているマルコの姿があった。
マ「ゲッて何だよい」
「す、すみません∪
あ〜資料ありがとうございました…
じゃあこれお借りしていきますね∪」
名無しはマルコが持っている資料を取ろうとしたが、彼は取らせまいとワザと腕を高く上げ彼女の手が届かないようにした。
「ちょっ!マルコさん!
と、届かないんですけど!∪」
ピョンピョンと柳の下の蛙のように名無しは何度もジャンプをしていた。
「もう!私は遊んでる暇はないんです!
資料貸してくれないんでしたらもう良いです!」
何よ!
何がしたいのよこのパイナップル頭は!#
苦手を通り越して本当に嫌いになりそう#
名無しは今手にしている資料だけを持って自分の部屋に戻ろうとしたそのとき、マルコは本棚に手をついて彼女の通る道を塞いだ。
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