19話 余裕な貴方が苦手No1
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”コンコン”
「マルコさん…起きてますか〜?」
”シーン”
「マルコさんーん!」
”シーン”
まだ寝ているのかな?
…既に起きて部屋にいないのならその方がありがたいんだけど∪
「入りますよ〜?」
名無しは「マルコさんがいませんように」と心の中でお願いをしながらそっと扉を開け中に入ると、室内はシンと静まり返っておりカーテンも閉められたままだった。
マルコさんの部屋久しぶりに入ったかも
それにしても…本が多すぎる。
机の上も書類の山だし…。
ーーまぁ一人でほぼ船全部の仕事をしている様なもんだもんね
周りをキョロキョロと見渡しながらそんな事を考え、ふと部屋の奥にあるベッドに視線を移すと、布団は大きく膨らんでおり、その先からは見覚えのある黄色い髪がチラチラと見え隠れしていた。
なんだ…まだ起きてなかったんだ
…これって…起こさないといけないパターンなのかな∪
珈琲だけ机の上に置いて帰っても良いよね?∪
これ以上この部屋にいてマルコに見つかればまた捕まってしまうと思った名無しは、未だ眠っているマルコを見なかった事にして部屋を出て行こうかと考えていたが、サッチの言葉が頭をよぎった。
【名無しちゃんにしか頼めないんだって!∪】
「……ハァ〜∪
今回だけ…今回だけだからね
起こしたらさっさと部屋に戻るんだから」
今日のおやつは大好きなフルーツパフェを作ってもらわないと割に合わないよ!
名無しは小さく溜め息をつき、 ベッドの横にあるサイドテーブルに珈琲を奥と、寝息を立てているマルコの身体を優しく揺さぶって声をかけた。
「マルコさん起きてください
もう朝ですよ」
マ「……」
「マルコさん、サッチさんの淹れた珈琲が冷めちゃいますよ」
マ「……」
「…∪」
全然起きない∪
マルコさんってこんなにも起きないものなの?∪
エ【マルコは寝起きが悪いから、他の野郎が起こしに行ったら確実に殺されるしな】
あぁ…そういえばエースもそんな事いってたなぁ∪
じゃあこのまま起こし続けたら、私もマルコさんに殺されるって事だよね
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