"コンコン"



「…？」



誰だろ？
ーーあ、もしかしてサンジ君かな？





「はーい」



私はサンジ君が心配して食事を持ってきてくれたのかと思い、ベッドから体を起こすと部屋の扉を開けた。




”ガチャ”




しかし、そこに立ってたのはサンジ君じゃなくーー。





ゾ「……よぉ」





……ゾロだった。





「……っ」




ゾ「話しが…あるんだ」



ゾロ少しばかり困った表情を浮かべ、私を怖がらせないように優しい口調で話しかけてきた。




正直嬉しかった……嬉しかったけど……



私は昼間の事が脳裏を横切り、全身に寒気を感じた。





「ご、ゴメン……後で話しを聞くから」




私はゾロの顔を見る事が出来ず、直ぐに部屋の扉を閉めようとしていた。




ゾ「待て！」



ゾロがそう言うと同時に閉めようとした扉は再び開かれると、彼は私の部屋に入ってきたと同時に、その大きな体で私の事を抱きしめた。





”ギュ”





「……ゾ、ゾロ！？/////」




ゾ「……昼間は…その……悪かった
寝ぼけてたとはいえ、刀を向けるなんて」




「…やっ…あれはゾロのせいじゃないよ/////」




ゾ「首は大丈夫なのか？」





「ぅ、うん…大丈夫
少し切っただけだから」




ゾ「……本当に悪かった」






「チョッパーも直ぐに治るって言ってたから…

そ、それよりもゾロ/////
そろそろ放して？////」





ゾロから抱きしめてくれるのは凄く嬉しい！
で、でも…凄く恥ずかしい！/////




今の私…凄く顔が真っ赤なんだろうなぁ/////

ゾロに抱きしめられているのは凄く嬉しい。

嬉しいけど……恥ずかしくて…ドキドキして……ゾロの顔がまともに見れない




でも…ゾロの匂いがする




ゾ「…なぁ…名無し」




「…ん？」





ゾ「…俺が怖いか？」





「……っ」




……ゾロの事




ゾ「無理しなくて良い……怖いと思うのは当然だ…。

俺はエロコックみたいに愛想もよくねぇし、気の利いた言葉すらかけてやることができねぇ」





一瞬私を抱きしめるゾロの腕の力が強くなり、それに違和感を覚えた私は彼の顔をちらっと見上げた。






するとその視線の先には、少しばかり切な気な表情を浮かべたゾロの顔があり、私はその顔を見た瞬間、昼間のゾロを思い出した。










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