17話 あなたに想いを
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サ「でも!!」
「それに首の傷は擦り傷だから心配ないよ!
そうだよね?チョッパー」
チョ「うん、血は出てるけど、確かに擦り傷だから大丈夫だぞ
心配はいらない!」
チョッパーは薬を私の首に付けると、ピリピリとした痛みが一気に走り、当たりの痛さに私は表情を歪めた。
「ったぁ!∪」
サ「大丈夫かい!?名無しちゃん!」
「うん、大丈夫」
ナ「それにしてもゾロは何で名無しに刀なんか…」
「あ、…いや、ゾロは本当に悪くないの。
私が寝ているゾロにちょっかいを出したから、多分ゾロは敵が来たって思ったんじゃないかな?」
私は苦笑いを浮かべゾロの事を庇った。
ゾロは悪くない
悪くない………でも…あの目は……とても怖かった
サ「だとしても一歩間違えたら名無しちゃん首を切り落とされてたんだぜ!?
間違えじゃすまされねぇよ!」
チョ「確かに間違えじゃ許されないかもしれないけど、ゾロも悪気があってしたわけじゃないと思う
よし、終わったぞ!」
「ありがとうチョッパー」
首には包帯がちゃんと巻かれており、チョッパーはさっきまで使っていた医療道具をテキパキと片付けていった。
「あとサンジ君ゴメン∪
折角サンジ君がゾロ用のおやつ作ってたのに落としちゃって…∪」
サ「そんなの気にしなくていいよ
それよりもあまり首に負担掛けねぇようにしねぇとな」
サンジ君はニカッと笑うと、私の頭を大きな手で優しく撫でてくれた。
前にもゾロに頭を撫でられた事があった。
サンジ君の手は大きくて暖かくて優しい感じ…。
でもゾロはゴツゴツしてて少し荒っぽいけど同じように暖かい…。
ーー暖かいけど
あの目と殺気は……。
「……っ」
チョ「名無し本当に大丈夫か?
もしかして他にも何処か怪我してるのか!?」
「え…ぁ…ううん!
大丈夫だよ♪
チョッパー本当にありがとう」
キッチンから出た私は、船内にある図書館で安静の為にずっと本を読んでいた。
誰もいない室内には本のページをめくる音だけが響きわたっていたが、私の脳裏にはゾロの事しかなく、本の内容なんて全く頭の中に入ってくる事がなかった。
ゾロに悪い事しちゃったな…。
私はただ……ゾロの側にいたかっただけなのに…。
皆ゾロに対して凄く怒っていたし…。
「…ハァ〜∪」
どんな顔してゾロに会えば良いんだろう∪
夕食までには時間あるし……
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