17話 あなたに想いを
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
おやつの時間になっても起きないなんて…そんなにここで寝るのは気持ちいいのかなぁ?
…あ…刀を手入れする道具だ。
ってことは手入れした後に寝ちゃったんだ?
私は横になっているゾロの頭上に来て腰を降ろすと、彼の無防備な寝顔を近くでマジマジと観察した。
ーー寝ているときも眉間にシワ寄せているんだ?
ってかクセになってるのかな?
あ…意外とまつ毛が長い
寝ている顔も…やっぱりかっこいいなぁ/////
私はこんなに近くにいても何も反応を示さないゾロに対して、ちょっとだけ彼に触れてみたくなり、左手で彼の頬に触れようとした。
しかしその時だったーー。
”シャキッ!”
「Σっ……!」
ゾ「………!!」
ゾロの触れようと手を伸ばした瞬間、私が触れるよりも先に目が覚めたゾロは、近くにあった刀に手を伸ばすと、その鋭い刃が私の首元に充てがっていた。
突然の事に私は手にしていたお皿を舌に落とすと、その衝撃で”ガシャン”と大きな音を立てた。
首にはピリッとした痛みが走り、自分でも血が流れている事は理解出来た。
ゾ「な、名無し…!」
ゾロは直ぐに切な気な表情を浮かべると同時に、お皿が割れた音を聞きつけた仲間達が船首にゾロゾロとやってきた。
ウ「さっき何か割れる音が…Σってゾロ!?
お前何やってんだよ!?」
ブ「ゾ、ゾロさん一体何を!?」
ゾ「ぁ…いや…俺は!」
ナ「ちょっと煩いわよアンタ達……っ!!名無し大丈夫!?」
チョ「名無し血が出てるぞ!!」
ル「チョッパー!直ぐに治療を!」
チョ「分かった!
ナミ、名無しをキッチンに連れて行ってくれ!」
ナ「うん!」
ゾロが私の首に刀を突き付けている時に、運悪くその光景を見た皆は騒ぎだし、ナミはゾロから私を引き離してギュッと抱きしると、そのままチョッパーといっしょにキッチンへと向かった。
ゾロは驚いた表情を浮かべたまま、何も言葉を発しなかった。
私の脳裏には鋭く光る彼の眼光が焼き付いてしまい、放れる事はなかった。
私に向けられたあの目と殺気は……。
そして、首から血を流している私を見たサンジ君は驚きと怒りの表情を浮かべ私の事を凄く心配してくれた。
サ「あのクソマリモ!!###
名無しちゃんに刀を向けるなんて許さねぇ!!###」
「まってサンジ君!
私は大丈夫だから!
だからそんなに怒らないで!」
その傷を見てサンジ君もゾロのところに行こうとしたが、これ以上騒ぎを大きくしたくなかった名無しはサンジの手を掴んで行くのを阻止した。
.