15話 私が求めるものは
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「ヒクッ……ルフィ、怒っていいんだよ!
私の所為だって!
ーーー私がルフィを傷つけてしまったんだから!!」
ル「名無し…この船に足手まといは誰一人としていねぇ
この船にいる俺の仲間は皆大切なんだ。
でも、それ以上に名無しは俺に取って一番大切な存在だ」
「……っ!」
ル「名無しが俺の事を傷つけたと思っているなら、それも大きな間違いだ。
俺は名無しの為に怪我をするなら本望だ。」
「わ、私はイヤだよ!!
私なんかの所為でルフィに傷ついて欲しくない!
私なんかの所為でーーー。
私は…私はルフィに笑顔でいてほしいの…。
大好きな人には……笑顔でいてほしいだけなの!!」
そんな事無理だと分かっている。
分かっているけど…私はそれ以上の事望まないから。
止めどなく流れる涙がシーツを濡らしていき、私は自分の顔も酷いぐらいクシャクシャになっているんだろうなと思っていた。
しかし、そのときだった。
ルフィは病み上がりの体をベッドから起こすと、今度は私の体を抱きしめてくれた。
さっきサンジ君に抱きしめられたものとは違う、ルフィの温もりが伝わってきた。
ル「心配かけて悪ぃ
それとありがとな…心配してくれてーー。
だけどこれだけは忘れないでくれ。
怪我をするなってのは無理だけど、俺はどんな事があっても仲間を置いて……名無しを置いて死んだりはしねぇ。
どんなに怪我しても、どんなに死にそうになっても…俺は必ず帰ってくる。
大好きな名無しの元に、必ず笑顔で帰ってくるから。
それは約束する。
だって俺は、海賊王になる男だからな
だから名無しも約束してくれーー。
これからも俺の側で支えるって」
「……ルフィ
うん、分かった…!
私、無力だけど…皆みたいに戦えないけどーー。
ルフィの事支えていくから!」
ル「ニシシ!
あぁ、約束だ!」
大きな事なんて望まない。
宝も…。
地位も…。
名声も…。
ただ私の願いは一つだけーー。
『大好きな人にはいつも笑顔でいてほしいーー。』
ただ…それだけ
END