15話 私が求めるものは
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「…っ…ぅ、うぅ……ヒクッ……私のせいだよ
私のせいでルフィはーー」
サ「名無しちゃんのせいじゃないさ」
「私のせいだもん!
ヒクッ…私が戦えないから!…ぅ、ぅう…私が足手まといだったから!
このままルフィが目覚めなかったらーーヒクッ…」
”ギュ”
「っ!ーーーサ、サン…ジ…くん」
温もりを感じたと思った次の瞬間、サンジ君はその大きな体で私の事を包み込む様にギュッと抱きしめてくれた。
サ「大丈夫、アイツは…ルフィはそんなに弱くねぇよ
どんなに苦しい局面でもルフィはそれを乗り越えてきただろ?
名無しちゃんだってそんな奴の姿を見てきた筈だ」
「ヒクッ……うん」
サ「それに名無しちゃんが戦えたとしても、ルフィは絶対君を戦いに参加させようとはしない筈だぜ」
「ーーえ…何で?」
サ「クスっ…ルフィはそれほど名無しちゃんの事大切に思っているからさ。
大切な仲間という事も一理あるかもしれねぇがーー…っと、これ以上俺の口から言わない方が良いかもしれねぇな」
彼のその先の言葉に続きがあるような感じがしたが、サンジ君は言葉を濁すと、私の頬に付いた涙を指でそっと拭き取った。
それから私はサンジ君が用意してくれた昼食を食べ、いつもの様に食後の紅茶を飲んでいるときだった。
”バンっ!”
チョ「おい!ルフィが目を覚ましたぞ!!」
勢いよくキッチンの扉が開かれると、そこには私以上に目に涙を浮かべたチョパーがルフィが目を覚ました事を伝えにきた。
「っ!!……ル…ルフィ…がーー」
サ「名無しちゃん行っておいで」
チョ「他の皆には俺から伝えておくから!」
「うん!ありがとう!」
サンジ君に背中を押された気がして、私は一目散にチョッパーの医務室へと走っていった。
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