第38話 私に出来る事
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その頃マルコは航海士と次の航路の確認のため甲板に出てきていた。
大きな海図を開いて現在地と次の島の距離や天候の具合などを把握しながら話しをしていると、遠くの方で何やら笑い声が聞こえてきた。
楽しそうに笑う声は当然マルコの耳にも入ってき、「仕事をサボって何してんだよい#」と若干額に青筋を浮かべながら視線を向けると、そこにはクルーに混じって甲板に酒樽を転がしているひなみの姿があった。
何でひなみが此処に?∪
サッチやエースの側にいるように言ったのに…∪
ったく…あいつらはひなみを一人にして何をやってんだよい#
あいつら後で覚えてろよ#
それに誰だよ!
俺のひなみにあんな作業を手伝わせた奴は##
見つけたら海に叩き落としてやるよい#
そんな事を内心思いながらマルコはひなみを見ており、当の本人は彼が見ている事すら気づかず酒樽を転がしていると、一人の大柄のクルーが樽を両腕に2個ずつ積み上げながら運んでいた。
「どうだ!
俺の腕力すげぇだろ!」
「おいおい、あまり持ちすぎると樽落としちまうぜ?」
「がははは!
俺がそんなヘマをするわけねぇだろ!」
”ドンっ”
「きゃっ!」
仲間からの忠告を聞かず大柄のクルーは余所見をしながら樽を運んでいると、前方にいたひなみに気づかずドンっと勢いよく打つかってしまった。
そして不運な事にクルーが持っていた大きな樽がグラッと揺れると、バランスを崩してひなみの方に倒れてきた。
「…っ」
マ「Σっ!!」
彼女に向かって落ちてくる樽はまるでスローモーションのように見え、声が出せずただ呆然と見る事しか出来ないひなみだったが、「ヤバい」と思った次の瞬間彼女の身体は一瞬にしてブワっと舞い上がった。
「…え…?」
咄嗟の事だったのでひなみ自身も何が起こったか分からないでいると、数メートル先で”ゴトンっ!!”と樽が落ちた音が聞こえ、同時に彼女を守るように青い炎を纏ったマルコの姿があった。
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