第33話 もう離さない
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マ「オヤジ、連れてきたよい」
マルコが話しかけている方に視線を向けたひなみは、その人物を見て大きく目を見開くと、そこには部屋の奥で巨大な椅子に座った白ヒゲの姿が飛び込んできた。
ーーーこ…この人が…船長さん
三日月型の大きな白い口ひげと、常人の数倍の体躯を持つ筋骨隆々は、今まで会ってきた誰よりも威厳と圧倒的な迫力があり、目を合わそうとするだけでも自分が押しつぶされてしまうんじゃないかと錯覚するほどだった。
白「オメェがマルコ達が言ってたひなみか?」
「っ!…ぁ…は、はい!
七瀬ひなみと言います!」
白「俺はこの船の船長のエドワード・ニューゲートだ。
ひなみは此処とは違う別の世界から来たらしいじゃねぇか
身体の方はもう大丈夫なのか?」
「はい!
身体の方はもうすっかり良くなりました。
いきなり来て早々にご迷惑をおかけしてすみませんでした∪」
白「別に迷惑だなんて思っちゃいねぇよ
んな事よりも、ひなみの世界ではうちのバカ息子共が世話になったな
コイツらの親として先ずは礼を言う」
「い、いえ!
私は何もしていませんよ
どんな理由があるにしろ困ったときはお互い様ですから。
ーーそれに寧ろ助けられたのは私の方です!
彼等は私の事をどんなときでも支えてくれました。
どんなときでも側にいてくれました。
どんなときでも守ってくれました。
どんなときでも助けてくれました。
お礼を言いたくても一言では言いきれません!
それに比べて私は逆に船長さんに謝らないといけません」
白「何を謝るんだ?」
「…大事なご家族をお返しするのが遅くなり申し訳ございませんでした。
船長さんは勿論、他のクルーの方達も一様にご心配されていた事だと思います。
私がもっと早く帰り方を探しておけば皆さんにご心配をおかけしなかったのに…」
ひなみは白ひげに向かって深々と頭を下げると、それを見ていたマルコ達が二人の間を割って入るように口を開いた。
マ「違うんだオヤジ!
ひなみは全然悪くない!」
サ「そうそう!
ひなみちゃんは俺達の為に精一杯頑張ってくれたんだ!」
エ「ひなみはどんなときでも俺達を見捨てなかった!
俺達にとっては命の恩人なんだ!」
白「グララララ!
このアホンダラ…誰もひなみが嘘をついてるなんて思っちゃいねぇよ
どんな奴かはそいつの目を見りゃすぐ分かんだよ」
白ヒゲは豪快に笑いながら持っていた酒をグイッと飲み干した。
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