第52話 愛は盲目
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医務室から今度は食堂へとやってきたマルコは、扉を乱暴に押し開けて現れた彼に、その場にいたクルーたちが一斉に振り向いた。
バンっ!!
マ「ひなみはいるかよい!」
不機嫌そうなその顔に、空気が一瞬ピリついたのがわかる。
マ「ったく……どこ行ったんだよ……」
マルコは奥の厨房までズカズカと歩き、周囲に声をかけるよりも先に鋭い視線で辺りを探ったがひなみの姿はどこにもなく、彼の眉間には深いしわが刻まれ額には汗が滲み始めていた。
そのとき、カウンターの奥から声がした。
サ「よう、マルコ
朝から物騒な顔してるじゃないか」
サッチは手にバターナイフとパンを持ち、のんびりとした調子で厨房から出てきたが、マルコはその緩い空気に逆撫でされるようにピクリと反応した。
マ「……ひなみは?
ここにいたんだろ」
サ「おぉ、いたいた。
ついさっきまでね」
マ「どこ行ったか教えろよい」
マルコの声は低く押し殺した感じで、その奥に潜む苛立ちと焦燥は明らかだったため、サッチはわざとらしく「んー」と考える素振りを見せた。
サ「さぁ〜?
甘いもん飲んでパン食って、元気出してたけど……どこに行ったかなぁ」
マ「サッチ……今はふざけてる場合じゃねぇよ」
サ「ふざけてなんかいないさ
俺も食堂の仕込みで忙しいんでねぇ」
エ「おーいサッチ飯くれー!
…ん? マルコ? なんでそんな剣幕なんだよ」
そのときエースが食堂に入ってくると、マルコの険しい顔を見るなり眉をひそめた。
エ「まさか……またひなみのことか?」
マ「“また”じゃねぇ……今もだよ。
どこ行ったか知らねぇか?」
エ「さぁ、俺は今朝から見てねぇけど」
エースが気軽に言い放ったその言葉にマルコの額の血管がピクッと動いた。
マ「……なぁ、エース。
お前ほんとにひなみの居場所知らねぇんだな?」
エースは眉をひそめつつ、ふっと肩をすくめた。
エ「本当に知らねぇよ
俺が知ってたらこんな緊迫した空気の中で呑気に飯くれなんて言ってねぇよ」
マルコはその返答を聞いても納得していない様子で、今度は鋭い視線をサッチに向け直した。
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