第50話 記憶は突然に
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ーーなのに俺は…
何度ひなみを傷つけた?
何度ひなみを泣かせた?
何度ひなみを突き放した?
白【ーーまた手放すのか?】
あのときオヤジにも言われたあの言葉…
マ【…もう二度と手放したりしねぇよい
ひなみはこれからもずっと俺達の側にいる】
あのときオヤジに誓ったあの言葉…
マ「…っ…誰が手放すかよい!!」
マルコは箱をギュッと握りしめ、ひなみが走っていった方へ自分も追いかけた。
なんで泣かせちまったんだ
なんで手放しちまったんだ
記憶が無かったからなんてただの言い訳だ
俺は……俺は…
惚れた女すら幸せにできねぇなんて!
マ「ひなみ!!」
”ガシッ”
「っ!」
マルコは目の前を走っていくひなみの姿を見つけ追いつくと、彼女の名前を呼ぶと同時に腕を掴んだ。
マ「…ひなみ…俺…「離してください」
マ「…っ」
「ーー辛いんです…私の事忘れてしまったマルコさんに名前を呼ばれる事が…
ーー苦しいんです…マルコさんの中から私の存在だけが消えてしまった事が…
……ヒクッ…ぅう……悲しいんです…ヒクッ…マルコさんの側に…ヒクッ…いれないことが!」
ひなみは大粒の涙をボロボロと流しながら思いを伝えると、次の瞬間マルコは彼女の小さな体を包み込むようにギュッと抱きしめた。
マ「ひなみ」
「…っ」
マ「ーーひなみ…
…ひなみ
ひなみ!
ひなみ!!」
「マ…マルコさん…?」
マ「何度でも思い出すよい…何度でも名前を呼ぶよい…何度でも側に……いや、どんな時でも側にいるよい
あのとき俺はオヤジと約束したんだ…
”もう手放したりしない。ずっと側にいる”ってーー。」
「っ!…マルコ…さん…き、記憶が…!」
マ「ひなみすまなかった
全て思い出したよい」
マルコは以前と変わらない優しい表情で笑みを浮かべ、その大きく暖かな手で冷えきったひなみの頭を撫でると、彼女もまた雨音に負けないほどの大声で泣き声をあげた。
END
