第16話 夜中の二人
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二人は再びお弁当作りを再開すると、サッチは指の包帯の事もあり少し動かしづらそうにしていた。
「包丁持ちにくいですよね?
指示してくだされば私切りますよ」
サ「そうかい?
じゃあ悪いけどお願いして良いかな?
このアスパラは斜め薄切りにして、タマネギはみじん切りで、こっちのは輪切りでお願い」
「わかりました!」
サッチは用意されていた野菜やお肉を指差していろんな切り方をひなみに指示すると、彼女も手際良く材料を切っていった。
「でもサッチさんって凄いですよね」
サ「ん~?何がだい?」
「だって向こうの世界では沢山のクルーの皆さんの食事を作っていたんですよね?
私なんて頑張っても5人分ぐらいです」
サ「ははっ、もう慣れちまったけどな。
それに料理をするのは俺っちの隊の仕事だから、分担も決められてて仕事はスムーズだよ」
ーーあぁ…そういえばあいつらちゃんと仕事しているだろうか…。
俺達がいなくなって心配してるんじゃ…。
そんな事を考えながらサッチの表情は少し暗いものへと変わると、それを見ていたひなみは包丁の動きを止める事無く言葉をかけた。
「大丈夫ですから」
サ「…え?」
「大丈夫ですサッチさん。
皆さんちゃんともとの世界に帰れますから。
ーーいつになるかは分かりませんが、ちゃんと帰れるように私も頑張って調べますから」
ーーひなみちゃん…。
彼女の言葉はとても優しく、そして何処か力強さを感じたサッチは先ほどの不安感が少し楽になり、へへっと照れ笑いをしながら「ありがとうな」と言って料理を再開した。
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マ「…ん」
まだ夜中じゃねぇかよい
ベッド横のテーブルの上に置かれている時計に目をやると、時刻はまだ夜中の1時を表記しており、自分がベッドに入ってからそんなに時間が経ってなかった。
目が覚めてしまったのでついでに水でも飲みにいくかと、マルコは部屋を出て1階へと降りていた。
ーーん?
こんな時間にまだ誰か起きてんのかよい?
下に降りてくるとリビングから灯りが漏れており、どうせサッチだろうと思っていたマルコがリビングの扉を開けると、そこにはひなみがソファに座って本を読んでいた。
マ「まだ起きていたのかよい」
「あ、マルコさん」
マルコはひなみの隣に座り、小さな彼女の肩に自分の頭を乗せて寄りかかると、彼のフワフワとした髪がひなみの頬に当たりくすぐったそうにしていた。
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