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「うぅ…疲れた〜…そして暑い∪」
残暑が残る9月、この日は朝からとても暑く外に出て行く度にジリジリとした日差しがコンクリートジャングルを一日中照らし続けていた。
暦の上では既に秋になっている筈なのだが、近年の異常気象のため9月になっても気温は30度以上の日々が続いており、夜8時を回っても外は熱気を帯びていた。
そんな中、仕事を終えたひなみは会社を出ると、近くの駐車場に向かってトボトボと歩いていた。
デザイナーとして勤務しているひなみは毎日パソコンとにらめっこをしており、定時で帰ろうと朝から仕事をこなしていたが、後輩がミスをした仕事を彼女も手伝っていた。
後輩の子からは「本当にすみません!!∪」と泣きながら何度も謝ってくるので、そんな後輩の姿を見たら怒る気も起きず、ひなみも「大丈夫だから一緒に頑張ろう」と少し笑みを浮かべて励ました。
会社専用の駐車場につくと街灯の下では、7人乗り用の白いミニバンが持ち主の帰りを待っており、ひなみは運転席に乗り込むと「はぁ〜∪」と溜め息を吐いてエンジンをかけた。
するとさっきまで暑かった外と違って、車内はエアコンの冷風で涼しくなると、ひなみの長い髪もその風でサラサラと靡いていた。
「さて、さっさと家に帰ってゆっくりしよ」
買い物は昨日のうちに買い溜めしていたから3日は大丈夫だとして、今日の夕食は何にしようかな?
赤ワインも買っているし、この際赤ワインたっぷりのビーフシチューにしちゃおうかな♪
アクセルに力を入れ車を発車させると、料理を作る事が大好きなひなみは色々レシピを考えていた。
会社から自宅までは車で30分ぐらいの距離なので、その間スマホにダウンロードしていたお気に入りのミュージックを流し、自分しかいないその空間で歌を口ずさみながら帰宅した。
何曲か歌った所で車は街中から住宅街へと入っていくと、住み慣れた自宅に到着した。
車から降り荷物を持って家の中に入れば、室内は真っ暗で、誰もいない空間に「ただいま〜!」と声を出して靴を脱ぐと今日1日の疲れが一気に足へと集中した。
ひなみは2階建てのとても大きな一軒家に住んでいる。
以前は大好きな両親と3人暮らしをしていたのだが、不慮の事故で2年前に両方とも他界し今はこの広い家で一人暮らしをしていた。
この家を売り払ってマンションにでも引っ越そうかと思ったが、自分も働いているのと、父親が不動産業をしていたため毎月安定した収入が入ってくるという事もあり、今更住み慣れた家から出て行くのも面倒だと思ったひなみは「まぁ、いいか」と思いそのまま住み続けていた。
「はぁ〜…喉乾いちゃった」
ひなみは「キッチンに行く前に一旦リビングの電気をつけないと」と、真っ暗な廊下を進みリビングの扉を開けた次の瞬間ーー。
”グイッ”
「っ!」
”ガバっ!”
突如暗闇の中で腕を掴まれたひなみは一瞬驚くと、声を発するよりも早く自分の口が何かによって塞がれ、そして同時にひなみは押し倒されると、自分の上に大きな何かが伸し掛かっているのに気付いた。
「んっ!!」
何!?
何が起きているの!?
パニック寸前のひなみは今自分に何が起こっているのか理解できず、その場から何とか逃げ出そうとしたが両手は頭上で一つに固定され動く事ができなかった。
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