第29話 月に願いを
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この日の天気は1日中晴れ。
夜まで雲一つない快晴の空で、スーパームーンがとても綺麗な状態で見る事ができると今朝からどのテレビ番組でも天気予報士が解説していた。
本体ならこんな滅多に見るとができない月に期待に胸を膨らませながら夜が来るのを楽しみにしているはずだが、今夜はもしかしたら彼等といるのが最後になってしまうんじゃないかと、ひなみは思っていたため少しばかり複雑な心境だった。
時刻は13時を回った頃、ひなみは自室の机に向かって手紙を書いている最中だった。
手紙を書くなんて本当に久しぶりだな。
年賀状とかは毎年書いたりするけど、手紙だなんて最近では滅多に書かないから何を書いていいのか分からなくなっちゃうな。
ーーでももし今夜本当に皆が自分の世界に帰ってしまうなら…。
「ゆっくり言葉を伝える事なんてできないもんね」
何をどのように書いていいかなんて直には思いつかないけど…。
ーーでも伝えたい事は沢山ある。
沢山ありすぎて書く枚数が増えちゃうかもな。
もしそうなるとエースはちゃんと最後まで読んでくれるかな?
飽きちゃって途中で読まなくなっちゃうかも
そんな事を想像しながらひなみは小さくクスっと笑みを浮かべると、机の上には昨日彼等と一緒に写ったプリクラが写真立ての中に収められていた。
”コンコン”
サ「ひなみちゃん今大丈夫かい?」
控えめにノックする音と同時にサッチの声が聞こえてきたのでひなみはペンを置いて扉を開けると、サッチがエプロン姿で立っていた。
「サッチさんどうかしましたか?」
サ「ひなみちゃん助けてくれよ〜!
エースの奴が今夜の宴用の食材をつまみ食いするからなかなかすすまねぇんだ∪
良かったら手伝ってくれねぇか?∪」
「あはは!
つまみ食いはエースの楽しみですもんね」
サ「笑い事じゃねぇんだってぇ〜∪」
「ごめんんさい。
フフっ、でも確かにこのままじゃ宴に間に合わなくなちゃいますね。
私も手伝いますから一緒に作りましょう♪」
サ「マジで助かるよ!
お礼に後でサッチさん特製のアップルパイを焼いてあげるからおやつの時間にでも出してあげるからねv」
「私アップルパイ大好きなんです!
よ〜し!
それならアップルパイの為にも尚更頑張らないと!
サッチさん行きましょう!」
今日のおやつがアップルパイだと聞いた瞬間ひなみの目の色は変わり、俄然やる気が出てきたひなみは彼の手を握って1階へと降りていった。
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