第103話 静かな夜の出来事
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ーーその時だった。
”ピトっ”
「Σヒャァっ!
…ってサンジ君!?…びっ…ビックリしたぁ∪」
いきなり頬に冷たい感触に驚いたののかは咄嗟に後ろを振り向くと、そこには風呂上がりのサンジがペットボトルの水を持って立っていた。
サ「はは、ごめんごめん!
あまりにもボーッとしていたからつい手を出しちまった
はい、サンジ特製コーヒー」
サンジはののか用にコーヒーを作っていたらしく、それを渡した。
「わざわざ入れてくれたんだ?
ありがとう」
サ「やっぱり今夜は俺も一緒に不寝晩するよ」
「え?私一人でも大丈夫なのに」
サ「まぁ、確かにそうかもしれねぇけど、今夜は折角の二人っきりなんだし、ののかちゃんの側にいたいんだよ」
そう言うなりサンジは後ろからののかを抱きしめると、お風呂から上がったばかりという事もあり、サンジからはシャンプーの香りが彼女の鼻孔をかすめていった。
サ「ののかちゃんって本当にいい匂いがするね」
「っ…そ、そう言うサンジ君も/////」
サ「それに…こうやってののかちゃんの事抱きしめている時が一番落ち着くんだよ」
彼の大きい腕はののかの小さな体を包み込むと、サンジはののかの肩に顎を乗せていた。
「私もこうやって抱きしめられるのは好き
皆から抱きしめられると、その温もりで優しさや暖かさが伝わってくるから…。
私のお兄ちゃんも、よく抱きしめてくれたりしたんだ」
サ「ののかちゃんとお兄さんは仲良かったんだね?」
「仲良かったっていうか、お兄ちゃんがシスコンだっただけなんだけどね」
ののかはクスッと小さく笑うと、サンジは更に抱きしめる腕のちからを強めてきた。
「サンジ君どうかしたの?」
サ「いいや…いまこうしてののかちゃんと一緒にいられる幸せを噛み締めていただけだよ」
「そう言えば、サンジ君って兄弟っているの?」
サ「……さぁ…どうだろうな
俺もよくわからねぇんだ」
サンジは抱きしめていた腕の力を緩めると、持ってきていたペットボトルのキャップを開けて水を飲みだした。
サ「ま、俺の事はどうでもいいさ
それよりも明日の朝食は何か食べたい物はあるかい?
ののかちゃんの好きな物を作るよ♪」
「ん〜…じゃあフレンチトーストが食べたいな♪
そとカリカリで中はトロ〜リとしたやつ!」
サ「クスっ、仰せのままにプリンセスv」
その日の不寝晩は夜通しサンジと他愛も無い話しで盛り上がり、「明日の仕入れはどうしよう」や、「どうしてあの人は追われていたんだろう」などをしている間に時間はどんどんと過ぎていった。
END