第103話 静かな夜の出来事
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ルフィ達がいない分いつものように騒がしい事は無く、二人はゆっくりとした時間を過ごす事ができ、ののかは少しばかり物足りなさはあったが、たまには静かな夜もいいものだと思っていた。
お風呂を済ませたののかは、濡れた髪をそのままにキッチンにやってくると、サンジは片付けと明日の料理の仕込みをやっていた。
「サンジ君お水貰っても……って仕込みなら私も手伝ったのに」
サ「あぁ、明日の朝食の仕込みは2人分だけだからそんなに大変じゃないよ
はい、お水」
冷蔵庫から取り出されたお水はキンキンに冷えており、暖まった体を冷やすには丁度いい温度だった。
サ「ののかちゃん」
「ん?」
サ「髪はちゃんと乾かさないと風邪引くぜ?」
仕込みを終わらせたサンジは身につけていたエプロンを脱いでののかの所に来ると、彼女の首にかけていたタオルを取り、その大きな手で優しく髪の水分を拭き取っていった。
優しく髪を吹きとるその手はとても気持ちよく、ののかはマッサージをされているようでうっとりとしていた。
「サンジ君の手って大きくて男の人って感じだけど、ゾロとはまた違った感じだよね
ーー凄く気持ちいい♪」
サ「クスっののかちゃんに褒めてもらえるなんて光栄だな」
「ナミやロビンが褒めても光栄でしょ?」
サンジの顔をみながらニヤッと笑みを浮かべると、「まぁ確かにv」といいながら彼もまた笑みを浮かべた。
「あ、今夜は私、不寝晩するからサンジ君はゆっくり休んで大丈夫だよ」
サ「え、でもののかちゃん疲れてるだろ?
今日いっぱい町中を歩いたし」
「ううん、安静にしている間殆ど寝ている事が多かったから、今夜はテンションが上がって目が冴えてるの
それに基本この島は治安が悪いわけじゃないから敵襲の心配だって無いわ
ルフィ達はいないんだもん、サンジ君はイビキの煩さも気にせず寝る事ができるよ♪」
サ「…まぁ、確かにあいつらのイビキは寝ていても脳に響くからな
…ありがとうののかちゃん
じゃあ今夜はお言葉に甘えるよ」
「うん!」
それからキッチンで暫く話しをしていた二人だったが、時計に目をやると時刻は既に深夜11時近くになっており、ののかは展望室へと向かう事にした。
展望室から外を眺めるとその日の天候は快晴で、満月と星がプラネタリウムの様にキラキラと輝いており、ののかはソファに座ると壁に頭を預けるようにして寄りかかっていた。
こんな夜は久しぶりだなぁ
ナミ達…もう寝たかな?
チョッパーはルフィ達と料理食べれたのかな?
ゾロは地酒とか飲み過ぎてないかな?
フランキーはいい部品は見つかったかな?
皆の事を気にしつつ、ののかは何処までも続く暗闇の海をボーッと眺めていた。
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