第101話 心配?不安?それとも…
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チョッパーに安静にしていろと言われ、初めのうちののかは彼の言う事を聞いていたが、ずっとベッドの上で横になっているのは暇でたまらなかった。
時計を見ると時刻は10時を回っており、既に朝食を済ませたルフィ達は甲板で元気よく走り回っていた。
外は晴れている事もあり、部屋の上から彼等の笑い声や走る足音が聞こえてくると、その度にののかも「屋を出たいなぁ」と思っていた。
「チョッパーもトイレぐらいなら良いって言ってたし、空気を吸うぐらいなら問題ないよね」
ののかは肩からカーディガンを羽織り、ズキズキと痛む体を庇いながらベッドから起き上がった。
「っ…無理さへしなければ大丈夫だよね」
一歩一歩ゆっくしとした足取りで歩を進め、ののかは部屋から出ようとした。
しかし、扉を開けて一歩足を廊下に出した途端、足下から声をかけられた。
ゾ「部屋から出るとチョッパーに怒られるぞ」
「Σっ!?…ゾ、ゾロ!?」
”ズキィ!”
「ったたたた〜∪」
大きな声を出した途端背中と腹部に激痛が走り、ののかは一瞬体をよろめかせた。
「おい、大丈夫か?」
ゾロは直様ののかの体を抱きかかえ、その大きな腕の中にスッポリと収めると、間近にある彼の顔にののかは顔を赤らめた。
「…あ…ありがとう////」
ゾ「動けるからと言って無理はすんじゃねぇよ
折角トラ男に治療してもらった傷口が開いちまうだろ」
ののかのベッドにそっと降ろすと、ゾロもベッドに腰をかけた。
「寝てばかりだったから外の空気も吸いたくなっちゃって∪」
ゾ「それでも駄目だ」
「ゾロのケチぃ〜
…あ、そんな事よりもゾロって何で部屋の前にいたの?」
ゾ「チョッパーに見張っておくように頼まれた」
「え!?そうなの!?
チョッパーは私の事信用してないんだなぁ〜!」
ゾ「現に脱走しようとしてたじゃねぇか∪」
「ゔ∪…そ…それはそうだけど∪
でもゾロ筋トレとかできなかったよね?∪」
ゾ「いや、ののかが気にする事じゃねぇよ
こうやって少しでもののかの近くにいる事ができるなら、俺は苦じゃねぇしな」
ゾロは申し訳なさそうにしているののかの頭に手をのせ優しく撫でた。
頭部に伝わってくるゾロの温もりがとても心地よく、恥ずかしさもあったが、暫くこのままでいたいという思いも抱いていた。
「なんかゾロ優しくなった?」
ゾ「さぁ〜どうだろうな
……それよりも早く元気になれ
元気になったら俺の筋トレ付き合ってもらうからな
ののかに守られるぐらいじゃ、まだまだ強くなったとは言えねぇし」
「私も…強くなったわけじゃないよ
…こんなにボロボロになって…1週間も寝込んじゃって…今も絶対安静だし
皆がいなかったら私は死んでたよ」
…2年間…シャンクスさんに修行つけてもらったのに
ゾ「いや…ののかは2年前に比べたら確実に強くなってる
俺達は助けられた…それは紛れも無い真実だろ
もっと自身を持てよ」
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