第99話 皆の願い
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しかし、そんな彼等の願いとは裏腹に、ののかは1週間経っても目を覚ます事は無かった。
体の傷はローとチョッパーの治療のお陰である程度回復し、酸素マスクも外されたが、ののかは未だにベッドの上で点滴の管に繋がれたままだった。
そしていつ彼女が目を覚ましてもいいように、来る日も来る日もつきっきりで看病しており、「明日には必ず目を覚ます」と願いを込めていたが、そんな彼等の願いは叶わないままだった。
ナ「もう1週間よ!?
何でののかは目を覚まさないのよ!!?」
ロ「ナミ、落ち着いて」
ナ「だって!!体の傷も順調に回復してるんでしょ!?
それなら目を覚ましてもおかしくないじゃない!!」
その日、ののかの部屋には全員が集まっていた。
ローは今日も彼女に繋がっている点滴を交換し、怪我の具合などを見て処置を進めていた。
しかし、いつまでたっても目を覚まさないののかに対して、ナミはローとチョッパーに詰め寄った。
チョ「ナミが心配する気持ちは分かる!
でも今は信じて待つしか無いんだ!」
ロー「トニー屋の言う通りだ
…それに俺は言ったはずだ『出血の量が多すぎたのと、体へのダメージが大きすぎた事もあり、目覚めるのがいつになるか分からねぇ』って…」
サ「おい、教えてくれ
ののかちゃんの今の状況で生存率は何%なんだ?」
ロー「30%だ」
「「「「「「「「「っ!!?」」」」」」」」」
サ「30%…だと…!」
ロー「こうも意識が戻らねぇってことは、脳死という事も考えられる
最初に受けた雷、そして大量出血…
体には大きすぎるリスクだ…そうなってもおかしくない
もし脳死の時はどうする?」
ナ「…どうするって…何が…」
ロー「脳死と判断した場合、彼女の臓器は病気で移植を待っている奴等の所に送られる
ここじゃ遺体を積んだまま航海はできねぇだろ
だったら俺が…」
”パシンっ!”
ナミはローの頬を思いっきり叩くと、部屋中に乾いた音が響き渡った。
ウ「おい!ナミ落ち着けって!!」
ナ「そんな事言わないで!!!
…脳死だなんて決まって無い!!!
ののかは必ず目を覚ますわ!!!」
ロビンはナミを落ち着かせるためにそっと抱きしめると、今まで黙っていたルフィが口を開いた。
ル「…トラ男……30%は目を覚ます確立があるんだろ?」
ロー「確立はな。
……ただし50%以下殆ど難しいぞ」
ル「いや、まだ30%もあるんだ。
だったら大丈夫!
俺はまだ諦めねぇよ
俺は…その30%にかけてみる
ーーそうだろ?ナミ」
ナ「ルフィ……うん!
私も30%にかける!!」
END