第86話 新たな世界に向かって
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その頃島の中心ではーー。
”ガウンっ!”
”ガウンっ!”
「ギャハハハハ!!
ここいらの食いもんを全部奪い取ってしまえ!!」
「ひゃははは!!
こりゃすげぇな!!
女に食いもんに酒!
沢山あるぜ♪」
銃声と下品な笑い声を響かせながら町中の食料や金品等を強奪している海賊が暴れ回っていた。
町の住人はその海賊団に抵抗する事無く、ある物全てを差し出し、ビクビクと怯えながら建物内で身を潜め合っていた。
「いやぁ!!離して!!」
「待ってください!
娘だけは!!娘だけは!!」
「あぁん!?
貴様俺達に楯突く気か?
俺達はあの有名な賞金首1億6000万ベリーのシャドー・スコーピオン海賊団なんだぞ!」
「死にたくなけりゃ黙ってな!」
「ぅ…」
銃や剣をちらつかせ目の前にいた父親を脅すと、言葉を詰まらせた父親は恐怖で何も出来ず、海賊達は自分たちの船に娘を連れて行こうとしていた。
「お父さん助けてぇ!!」
「ぅ、うわぁああああ!!
娘を放せ!!海賊がぁ!!」
鳴きながら助けを求める娘を見て、父親は手に持っていた木の棒をギュッと握りしめると、連れて行かれそうになっている娘を助ける為に大きく振り上げた。
「チッ、そんなに死にてぇなら、あの世に逝かせてやるよ」
「Σっ!!?」
海賊は持っていた銃を父親に向けると、すぐさまその引き金を引こうとしていたので、父親も娘ももう駄目だと覚悟を決めていた。
しかし次の瞬間ーーー。
「ゴムゴムの…バズーカ!!!」
”ドンッ!!”
「「Σ!!!!」」
銃弾は父親に当たる事無く、その前に海賊二人は勢いよく吹っ飛ばされてしまった。
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