第110話 お姉様は見抜き上手
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その日の深夜皆が寝静まった頃、俺はベッドから起き上がり部屋を出て行くと、フと見上げた視線の先にはののかがいるであろう展望室があった。
【ゾロらしく強気で構えたらどうかしら?】
ーー俺らしくって…一体どうすりゃ良いんだ?∪
でも…まぁ取りあえず…行ってみるか。
展望室は俺が普段使っているトレーニングルームにもなっていた。
行き慣れた足取りで梯子を登っていき、展望室の扉を開けると、そこには俺の姿を見て驚きの表情を浮かべているののかがいた。
「ゾロ!
こんな時間にどうしたの?」
ゾ「…え…あ〜…寝付けなくてな」
ののかに会いにきたなんてこっ恥ずかしくて、そんな事口が裂けても言えるわけがなく、俺はガシガシと頭を掻きむしった。
「いつも昼寝ばかりしているからだよ」
ゾ「今日は昼寝なんかしてねぇよ」
「そうなの?
珍しい事もあるんだね?
あ、じゃあ眠くなるまで一緒に不寝晩しない?♪
私も一人じゃ眠ってしまいそうで∪」
ののかからの誘いに俺が断る筈がないだろ。
ゾ「あぁ、別にいいぜ」
普段はあまり意識してなかったが…ロビンに昼間言われた事を思い出してしまった所為で、いざののかと二人っきりになると柄にも無く近況している俺がいた。
ゾ「……∪」
クソっ!∪
此処へ来たはいいもの…一体何を話せば良いんだ!?
室内には沈黙だけが続いていた。
何か話さねぇと!
折角ののかと二人っきりだってのに!!∪
ゔぁああ〜!!
俺って格好悪ぃ!!
【格好悪いと自分で思っているなら…アナタ自身が弱くなったと思っているなら…。
いつまでたってもののかを捉まえる事なんてできないんじゃないかしら?】
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