第107話 この思いーー好きだという気持ち
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そんな事を話しながら、「少ししんみりさせてしまいましたね」と苦笑いをしながら話しを変え、今度はナミ達の事を話しだした。
「女性クルーでは航海士のナミと考古学者のロビンがいて、二人はとても可愛くて美人で、私のお姉さん的存在なんです!
島に着いたら買い物に連れて行ってくれて、オシャレな服やアクセサリーを一緒に探してくれるんですよ
ロビンは本にも詳しいから、彼女が読んで面白い本をススメてくれて、暇な時とか天気がいい時は甲板で読書をしたりするんです!」
マ「俺の船にもナース達が乗っていたが、もしののかがモビーに乗っていたら、同じような扱いをされていただろうねい
野郎ばかりの船だったから、妹なんてできた日にゃ大変な目にあってるよい」
「エースから聞きましたよ
白ヒゲは大家族なんだって」
マ「まぁ確かにな
でもあの多さは大家族って言えるレベルじゃなかったよい
なんせ船員は大体1600人からいたからねい」
「せ、1600人!?∪
そんなにいらっしゃったんですね∪
全員の名前を覚えるのに一苦労しちゃいそうです∪」
マ「多いからこそ俺を含める16人の隊長が部隊をまとめてたんだよい」
マルコは少年の様にニコニコと笑いながら当時の事を詳しく話し、隣を歩くののかも彼のその笑顔につられ楽しそうに聞いていた。
マルコさんの顔…まるでエースみたい
とても楽しそうで…無邪気で…心の底から嬉しそうで…
白ヒゲさんの存在こそが彼らにとっては希望だったんだろうなぁ…。
道中マルコはモビーにいた事、どんな海賊と戦ったか、ここでの暮らしはどうだとか、ののかを飽きさせないように話しをしていると周りの景色はどんどんと変わっていった。
そして、気がつけば遠くからでも見える距離に白ひげ海賊団の海賊旗と大きく靡くコート、その隣には見覚えのあるテンガロンハットとエースがいつも身につけていた武器が立てかけられていた。
「…マルコさん……あれって…」
ののかは自分の視界からでもちゃんと見えているその景色にマルコは答えた。
マ「あぁ…、あそこにオヤジとエースが眠っているよい」
「…っ」
マ「あ…っ…ののか!?」
ののかはマルコと繋いでいた手を離し、目の前に見えているお墓に向かって一目散に入りだすと、少しばかり驚いたマルコも彼女の後を追いかけた。
エースが死んでから彼が何処に手厚く葬られたのか詳しい場所までは分からなかったののかは、過去にシャンクスから聞こうとしたが彼は「とても綺麗で心落ち着く場所に眠っている」としか教えてくれなかった。
シャンクスなりにこれ以上自分を悲しませない為の配慮だとののか自身も分かっていたが、それでもいつかは直接会いにいきたいとずっと前から願っていた。
その念願だった墓参りが今日なのだ。
今日やっと…
やっとエースに会える…!
ずっと待ちわびていた…!
ずっと願っていた…!
あれから2年……
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