第107話 この思いーー好きだという気持ち
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
天気も恵まれ、歩いて行くにはまるで春の陽気のように気持ちよく、時折吹く風はののかの長い髪をサラサラとなびかせた。
ののかは周りの風景を楽しみながら、花を見つけては「わぁ、マルコさんあの花綺麗ですね♪」と言いながら笑いかければ、それにつられて彼もまた表情筋が緩んでしまっていた。
マ「ののかは普段船ではどんな事をしてるんだい?」
「そうですねぇ〜…午前中はゾロとトレーニングをしてるんです。
戦う為には体力も必要ですからね!
でも、運動は少し苦手な所もありますので、基礎体力造りをしている程度です。
そして時々ですがサンジ君の料理をお手伝いして、その合間に作り方とか教えて貰ってるんですよ」
マ「そういや昨日もそんな事言っていたな」
「サンジ君の料理は本当に美味しくて、ルフィがいつもつまみ食いとかしてサンジ君に怒られているんですよ」
マ「そこはエースと一緒だよい
サッチが料理を作っている最中にエースがキッチンに忍び込んで、いつもサッチに怒りの鉄拳を喰らわせられていたよい」
「クスっ、エースとルフィは本当に兄弟ですよね♪
そんな所まで似ているなんて」
マ「他にはどんな事してるんだい?」
「クルーに、狙撃手のウソップとドクターのチョッパーがいて、ルフィと4人で釣りをしたり、私の能力で遊んだりしているんですよ」
マ「そう言えばののかの能力って…あのカエカエの実の能力なんだろい?」
「はい、物質、大気、時間、液体といった様々なものを全て反対に変えてしまう能力なんです。
例えば…この石とかならーー。」
ののかは近くに落ちていた石を拾いそれをマルコに渡した。
当然の事ながら今触っている感触はただの石なので、マルコも「これがどうしたんだい?」と不思議そうにしていた。
「チェンジ・ソフト」
マルコに持たせた石に手をかざし、ののかは能力を使うと、先ほどまで普通の石だった物体が今ではゴムボールのように柔らかい物へと変化していた。
マ「へぇ…これがカエカエの能力かい」
「まだありますよ」
ののかはマルコから石を貰い再び石に手をかざした。
「チェンジ・デフォルマシオン(形態変化)」
するとゴムボールだった石が形と堅さを変化させ、今度は堅く鋭い槍のような形に変わった。
「形も堅さも自由自在で、攻撃の威力を倍増させたり、それを圧縮させてしまう事も可能なんです
使い方によってはとても便利な能力ですが、いろんな海賊や海軍が私の能力を狙おうとしているみたいなんですよ」
マ「…だから手配書には金額が乗ってなく”Priceless”となっていたのかい
能力者になれば危険と隣り合わせだって事は知ってたんだろい?
何でそんな危険を犯してまで能力者になろうとおもったんだい?
俺ならののかが能力者にならねぇでいいように確実に守る自身はあるんだけどよい」
「フフっ…そのときルフィや仲間にも凄く怒られたんですよ」
【ののかなら!!悪魔の実の事は十分知ってた筈だろうが!!
もう普通の人間じゃ無くなっちまうんだぞ!?
もう大好きな海で泳げなくなっちまうんだぞ!?
常に危険と隣り合わせになっちまうんだぞ!!?】
「…でも私は守られてばかりの足手まといにはなりたくなかったんです。
目の前で仲間が苦しんでいるのを…見ているだけなんて私には耐えられなかった。
たしかに、もう大好きな海で泳ぐ事はできませんが、皆と肩を並べて大切な人を守る事ができるなら…そんなの何も悲しくなんてありません。
…寧ろとても本能なんですよ」
.