第107話 この思いーー好きだという気持ち
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10分後準備を終わらせたののかはリビングに戻ってくると、テーブルの上にはマルコが作った朝食が並べられており、美味しそうな香りが彼女の鼻孔をかすめていった。
「凄いです!
マルコさんって料理得意なんですか?」
マ「ののか程じゃねぇが、ある程度のもんなら俺でも作れるよい」
「でも、フレンチトーストにスープに目玉焼きにサラダ
そして、デザートまで♪
とても美味しそうですv」
マ「クククっ…ののかってけっこう面白いな
見てて飽きねぇよい」
「え/////…そ、そうですかね/////」
マ「さぁ、冷めないうちに食べるよい」
ののかは手を合わせて「いただきます」と言った後、彼が作った料理を美味しそうに食べていった。
そんな彼女の姿をマルコは小さく笑みを浮かべ眺めていた。
「そう言えばマルコさんって、隊長を辞めてからはずっとこの島にいるんですか?」
マ「島にいる事が多いが、今でも俺はティーチの情報収集をしている。
その為に島を離れる事もあるよい」
「もし…ティーチの居場所が分かったら、マルコさんは彼を追うんですか?」
マ「そうだな……落とし前戦争では確かに負けちまったが…だからといって諦めたわけじゃねぇよい
アイツはサッチやエースやオヤジの仇なんだ
このまま放置しておくわけにはいかねぇよい」
「………マルコさんは…」
マ「…?」
「マルコさんは…エースの時みたいに死んだりしないですよね?
私嫌ですよ…ティーチの所為でこれ以上誰かを失うのは…。
折角マルコさんとも仲良くなれたのに…
エースの次に今度はマルコさんだなんて…私絶対に嫌ですから!」
ののかの目はとても不安気で悲し気で、エースの時みたいに次はマルコが犠牲になってしまうんじゃないかと心配していた。
ののかは…こんな俺の事まで心配してくれるのかよい
白ヒゲ海賊団1番隊隊長としていろんな強者と戦ってたマルコは、今までどんな修羅場もくぐり抜けてきた。
戦場に出て行けば仲間からの期待は大きく、戦っても自分の能力のお陰で怪我の心配はなく、特に心配されるような事はあまり無かった。
そのためマルコ自身も彼女からそんな風に心配される事がとても新鮮で、くすぐったいような感覚に襲われた。
マ「…ありがとよい
だが俺は死んだりなんかしねぇよい
アイツなんかの為にくれてやる命は生憎持ち合わせてねぇからな」
そう言ってマルコは少しでもののかから不安を取り除こうとその大きな手で頭を撫でると、ののかも恥ずかしがりながらも小さく微笑んだ。
それからマルコはこの場の空気を戻さなければと思い「折角の料理が冷めちまうよい」と言うと、ののかも折角作ってくれた料理を台無しにしてはいけないと再度食べはじめた。
彼の作ってくれた料理は本当にどれをとってお美味しく、サンジの作る物も凄く美味しいが、作る人が変わると味付けも変わるので、食が少し細いののかも全て平らげていた。
「ごちそうさまでした!
マルコさんの料理すっごく美味しかったですよ♪」
マ「フッ、ありがとよい
ここで誰かの為に料理なんて作らねぇからな
でも口にあったんなら良かったよい」
食べ終わった後、マルコから「洗い物が終わったら出かけるよい」と言われたので、だったら二人でやった方が早いと思ったののかは彼の隣で一緒に食器などを片付けていった。
マルコも客人にここまでさせるのはどうかと思ったが、近くにののかの温もりを感じる事ができるならと思い、それ以上は何も言わなかった。
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