第105話 不死鳥マルコ
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「私も…白ヒゲさんとお話ししてみたかったです。
いつもエースは楽しそうに話しをしてくれていたから」
マ「俺じゃ役不足かもしれねぇけど、エースの変わりと言っちゃぁ何だが、オヤジの事やエースの事、俺達の事、話しを聞いてくれたら嬉しいよい
前に比べりゃ時間にも余裕があるからさ」
「あ、そう言えばマルコさんが此処にいるって事は、もう白ヒゲ海賊団の隊長さんじゃないんですか?」
マ「あぁ、オヤジが死んでから俺達は黒ひげに戦いを挑んだんだ」
「!!?」
マ「白ヒゲを裏切り、オヤジの能力を奪った事は死んでも許されねぇ」
ーーマルコさん達が…黒ひげに…!?
マ「頂上戦争以後、俺達はせめてオヤジが守ってきたものを死守しようと侵略してくる黒ひげに『落とし前戦争』を起こしたが、オヤジの能力を手にしたティーチにはもはや敵わず、何もかも持ってかれちまった…。
ーーあの恩知らずに一泡吹かせたかったが…
ーーこの島はオヤジの最後の形見なんだ」
「っ…この…島が…?」
マ「あぁ、オヤジの故郷なんだよい
この平和な島は俺が何が何でも守っていこうと決めたんだ
それに、赤髪が墓も近くに立ててくれんだ」
「そうだったんですか。
だから隊長さんを辞めてこの島にいるんですね」
マ「あぁ、そうだよい
それに俺はこの島で医者をしているから尚更ここを離れる事はできねぇんだ」
「お医者さんですか
海賊から医者って凄い転職ですね?」
マ「そうでもねぇよい
船に乗っていた時も船医者だったからねい」
「そ、そうだったんですか!?
…人って見かけによらないんですね∪」
マ「ははっ、よく言われるよい。
あ、それよりもこれをののかに渡そうと思ってたんだよい」
思い出したかのようにマルコはソファから立ち上がり、ベッドの横に置いてあるテーブルの引出しから何かを取り出し戻ってくると、ののかの隣に座りそれを差出した。
「っ!…これ」
渡された物を見たののかは目に涙を浮かべていた。
そこにあったのは、以前自分の世界にエース達が来たとき『お互いの証』の為に買ったお揃いのアクセサリーで、エースとお揃いで買ったブレスレットが光り輝いていた。
マ「エースは死んでからもずっとその腕に身につけていたんだ
こっちに戻ってきてから一度も外した所を見た事がなかったよい
ーー『ののかとお揃いで買ったんだ』っていつも自慢してたんだ。
よっぽど嬉しかったんだろうな
だからこそ、このブレスレットはののかに渡そうと思ってたんだよい」
ののかはマルコからエースの事を聞く度に、涙がどんどんたまっていき、これ以上は本当に泣いてしまうと思いすぐにゴシゴシと涙を拭き取った。
「これは…受け取る事はできません」
マ「え?」
「これはマルコさんが持っていてください」
マ「何でだよい?」
「マルコさんがこれを持っていてくれる事で、私がここに来る理由になるからです。
ーーそれに、エースが私にマルコさんを会わせてくれてるような気がするんです。
…私はエースの全てを知っているわけじゃありません。
それに白ヒゲさんの事だってよく知りません。
マルコさんの事だってもっと知りたいです!
これからはもっと沢山の事をマルコさんから聞きたいんです
だから…その口実としてブレスレットはマルコさんが持っていてください。」
ののかは自分の気持ちを伝え、渡されたブレスレットとマルコの手の中にそっと返し優しく微笑んだ。
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