第105話 不死鳥マルコ
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”ギィ”
「お、お邪魔しま〜す」
ローのとき同様に勝手に部屋に入って驚かれてはいけないと思ったののかは、扉を開ける前に一度ノックをしてからゆっくりと開いた。
いくら手紙を貰っていても、やっぱりあの白ヒゲ海賊団の元隊長だから警戒心はかなり強い筈∪
私が急に現れて怪しまれた上に攻撃なんかされたらたまったもんじゃないもんね∪
少し開かれた扉の隙間から中を覗くと、彼女の視線の先には金髪でかなり特徴的な頭をした長身の男が、こちらに背を向けて薬品棚の整理をしていた。
ーーあ、…パイナップルがいた
…取りあえず、ここは勇気を出して行くか!
”パタン”
マ「Σっ!…誰だ!?」
扉が閉まる音が急に聞こえてきたため、マルコは咄嗟に青い炎を纏い警戒心を剥き出しにして睨みつけると、ののかは慌てて両手を上げて降参のポーズをとった。
「ちょ、ちょっと待ってください!!∪
わ、私です!ののかです!∪」
マ「……ぇ?」
「勝手に入って驚かせてすみません∪
手紙に時間がある時に来てほしいって書いてあったので、今日来ちゃいました∪
だから殺さないでください!∪」
ののかはビクビク怯えながらマルコにそう訴えると、彼女が目の前にいる事に驚きを隠せないでいた。
マ「ほ、本当にののかなのかよい?」
「はい、これマルコさんが送ってくれた手紙ですよね?」
信用してもらう為に自分の手配書とマルコからの手紙を差出すと、それを見たマルコは「確かに…」と言って警戒心を解いた。
マ「いきなり現れたから正直驚いたよい」
「すみません驚かせてしまって∪
私、扉さへあれば何処でも自由に移動できるので…∪」
ののかは苦笑いを浮かべ謝ると、マルコは近くにあったソファに彼女を案内した。
部屋自体は対して大きいというわけではないが、決して狭いと言う感じでもなかった。
家具が少ないせいか、とてもゆったりとした空間になっており、壁際には医療道具や薬品、そして本棚には沢山の書物が置かれてあった。
マ「さっきはすまなかったな」
「いえ!私も驚かせてしまいすみませんでした。
あ、それと手紙読ませて頂きました!
わざわざありがとうございます」
マ「礼を言わなきゃいけねぇのはこっちのほうだよい
こんな所までわざわざ来てくれてありがとよい」
マルコはニコッと笑みを浮かべると、先ほどまでの緊張感は何処にも無くののかも安心していた。
「……2年前…同じ時間、同じ場所にいたのに、こうやってちゃんと顔を会わせて話しをしたのが2年もたった後なんて…何だか変な感じですね」
マ「お互い必死だったからなぁ
ののかがこっちの世界に来ていると言う事をエースから聞いたとき、オヤジも「大事な息子の大事な恩人だ、会う時が来たら丁重に持て成せ」って言ってたよい。
それに、オヤジもののかに会えるのを楽しみにしていたし、エースも俺達に紹介したいってよく言ってたよい」
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