第105話 不死鳥マルコ
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ローに会いにいった次の日、ののかは自分の体力が低下していた事が気になり、その日は朝からゾロと筋トレをしていた。
初めは無理をしない程度に簡単なトレーニングをしていた筈だったが、すぐに息が上がってしまい思った以上に体を動かす事ができないでいた。
「ハァッ…ハァッ…∪
し、死ぬ〜∪」
ゾ「そんなに飛ばして大丈夫なのか?」
「飛ばしているつもりはないんだけど∪
久々に動くと流石にキツいね」
ゾ「今まで体を動かしていなかったんだから当たり前だろ」
「次の敵の襲撃に備えて基礎体力ぐらいはつけておきたいよ」
ゾ「バーカ、ののかはそんな事を考えなくていいんだよ」
ゾロはののかの額を軽くでコピンすると、彼女的に少し痛かったのか額を抑えながら頬を膨らませた。
「何でよ〜!」
ゾ「………」
「…ゾロ?」
ゾロは急に無言になり、汗を拭き取ったタオルを無造作に放り投げると、真剣な表情でののかと向き合った。
ゾ「…もうののかのあんな姿を見たくねぇからだよ」
「…え?」
ゾ「確かにこれからもっと強い敵が現れるかもしれねぇし、怪我だって沢山するに決まってる。
だけどののかが今回みたいに死にそうな姿を見るのは正直生きた心地がしねぇ。
戦うなとは言わねぇが、自分を追い込むような戦いだけはするな…。
じゃねぇと俺はののかを失ったら、自分が自分じゃいられなくなる
俺達はののかの笑顔で救われているんだ
…だから約束してくれ…。
自分を追い込むような事だけはしねぇって…」
「…っ……ありがとうゾロ
心配してくれて…
分かった。
ちゃんと約束するよ…『自分を追い込むような事はしない』って
今回は沢山の人に心配かけちゃったからね」
ののかは小さく笑い、ゾロの顔の前にそっと小指を突き出すと、一瞬キョトンとしたゾロだったがその意味を理解し、彼も小指を突き出してののかと固い約束を交わした。
「これでちゃんと約束したからね♪」
ゾ「まぁ、こんなもんじゃあまり信用なんてできねぇがな」
「大丈夫!
武士と約束を交わしたんだもん
これで嘘なんてついちゃったら切腹もんだよ♪」
ゾ「ククク…そうだな
じゃあ尚更約束は守ってもらわねえとな」
トレーニングルームでは二人の笑い声だけが響き、ゾロが「そろそろ終わりにするか」と言って道具を片付けているとフランキーが部屋に入ってきた。
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