第104話 彼はおにぎりが好きでした。
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ペン「キャプテンはもうすぐ来ると思うから、待っててくれ」
「ありがとうございます」
船長室へと案内され室内に通されると、船長室という事もあり部屋はとても広く周りには本棚があり、どれを見ても医学書ばかりだった。
そして部屋の奥にはキングサイズのベッドとソファ、そして大きめのテーブルが設置されており、床にはオシャレで上品な絨毯が敷かれてあった。
へ〜…流石船長の部屋って感じだな
そう言えばサニー号には船長室なんてないなぁ
でも、ルフィに1人部屋なんて大変な事になりそう
そんな事を考えながら綺麗な部屋に少々落ち着かないののかだったが、直ぐにローが部屋へと戻ってきた。
ロー「待たせたな」
「いえ、さほど待ってはいないですよ」
ロー「そこのソファにでも座ってくれ」
ローは部屋に設置されているソファにののかを案内すると、お互いが向き合うような体勢で座り、ローは先ほどから被っていた帽子を脱いだ。
ロー「あれから元気になったみたいだな」
「はい!
あの時は助けてくれてありがとうございました!
昨日完治して動けるようになったんです。
ローさんのお陰で傷後も残っていないんですよ」
ロー「それは良かったな
あのときののか屋の怪我の状況をみた時には死ぬんじゃないかって思ったくらいだ」
「勝手に殺さないでくださいよ∪
それと、もし宜しければ私の事は普通にののかって呼んでください」
ロー「……分かった。
それなら俺の事はローで良い
あとそんな堅苦しい話し方もする必要はない」
「え、でも…ローさんの方が年上ですし∪」
ロー「俺が良いって言っているんだ」
「クスっ、分かった。
じゃあお言葉に甘えてローって呼ぶね♪
ーーあ、そうだ!
これ、お礼にと思って作ってきの」
ののかは今日ローに渡そうと思っていた重箱を取り出すとそれを彼に渡した。
受け取ったローは「何だ?」と言いながら首を傾げ箱を開けると、そこには沢山のおにぎりがギッシリと詰まっていた。
「ローって確かおにぎりが好きだったよね?
お礼に何を渡したらいいか色々考えたんだけど、これ以外思いつかなくて∪」
ロー「…わざわざこの為に作ってきたのか?」
「うん
あ、もしご迷惑なら言ってね!
その時は持って帰るから」
ロー「いや、別に迷惑とは思ってない
これはありがたく受け取る」
表情には出さなかったが、通常食べているおにぎりとは違って、ののかアレンジの色とりどりのおにぎりが珍しい所為もあったのかローは内心とても喜んでいた。
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