第85話 約束と決意、そして2年後に向かって
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ののかは涙を拭き取り、抱きしめられていた体をそっと放すと、泣きすぎて赤くなったその瞳をシャンクスに向けた。
「…………」
シャ「……ののか…?」
これからの麦わら海賊団の為に…
…ルフィの為に…
私が出来る事…
私がしなければ行けない事…!
「…シャンクス…さん」
もう二度と
誰も
失わなくていいように!
「私の師匠になってください」
シャ「っ!」
「私を強くしてください…!
大切な人を守る為に…!
もう大切な人を二度と失わなくていいように!
今度は私の力で…この能力で皆と戦いたいの!
弱音なんて言わない!!
どんな厳しい修行にも耐えてみせる!!
お願いシャンクスさん!!
私を…私を皆と戦える麦わらの一味にしてください!!!」
ののかの瞳に涙はなかった。
彼に向けられた目に悲しさや後悔などは無く、かわりに覚悟に満ちあふれた表情へと変わっていた。
ののかは頭を下げ自分の思いを全てシャンクスに伝えた。
シャ「………」
ののか…
お前は本気なんだな?
シャ「……ののか……お前は俺にとって最愛の人でありこれからも守っていきたいと思っている。」
「ーーっ」
シャ「これからの航海は今以上に危険だ。
…海軍に追われるだけじゃない、世界中の賞金首からも狙われる可能性だってあるんだ。
ーーー本来なら止めるのだが……。
それでもののかの気持ちは変わらないんだろ?」
「…うん
私の気持ちは変わらない。
強くなって、またルフィ達の元に戻りたいの。
……皆だってその為に強くなろうとしているから
私だけ何もせずにこのままだなんて絶対にイヤだから」
ののかは彼の事を真っすぐ見つめると、彼女の表情を見たシャンクスは一瞬黙ってしまうと、小さく息を吐き大きな手を彼女の頭にそっと乗せた。
シャ「……分かった
ののかがそこまで覚悟を決めているのなら、俺は止める事はしない。
だが強くなるからには覚悟と努力は必要だ。」
「うん…分かってる
私は逃げたりはしない」
シャ「なら俺はののかの為に師匠になってやるよ」
「お願いします!!
シャンクスさん!!」
本当は…
ののかを守るのは俺の役目だったんだが…
ののか自身が決めた事なら
俺は何度でも手を差し伸べるよ
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