第84話 夢だと言って
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…お願い……!!
エース…!!!
”バンっ!”
ののかは勢いよく扉を開くと、彼女の視界に広がった光景は、透き通るエメラルドグリーンの海、キラキラと光る真っ白な砂浜、辺りを眩しい程に照らし出す太陽…。
そして、ののかの意識が戻るのを心から待っていた、赤髪海賊団のクルー達だった。
ヤソ「お!嬢ちゃん!!意識が戻ったんだな!!」
ルウ「ののか心配したんだぞ!
もう体は大丈夫なのか!?」
「……ハァッ……ハァッ……」
彼女の周りには心配していたクルー達が駆けつけてきた。
しかし、ののかはただただ周りの景色に呆然とし、覚束無い足取りで船の船首付近に移動した。
「……ここ…はーー」
私……確かに海軍本部にいたはず…
確かに……エースを助けに言ったはず…
確かにーーー。
ののかは体の力が抜けてしまうと、膝から崩れるようにその場に座り込んだ。
するとその時だった。
シャ「ののか!!」
「……………」
船内から彼女を追いかけるようにしてやってきたシャンクスはののかの元に駆け寄ると、暫く黙っていたののかはゆっくりと口を開いた。
「…シャン…ク…ス…さん……。
…教え…て……私は……海軍本部に…いたんだよね?」
ののかの言葉は震えていた。
そしてシャンクスは彼女の質問に対して「あぁ」と一言で答えた。
「エ……エースは……?」
シャ「……エースは死んだよ」
「……っ!!」
やっぱり…夢じゃなかった……。
【どんな事があっても辛い思いも、寂しい思いもさせねーよ。
惚れた女ぐらい俺が守ってやるから、ののかは安心しろ】
夢じゃ…なかった…!
【いつまでも見守っているから】
あのとき…目の前で起きた出来事は…!!
【…鬼の血を引く俺を……
愛してくれて…
…ありがとう!!!】
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