第83話 終戦
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
医務室へとやってきたシャンクスは、ベッドの上で酸素マスクと点滴の管に繋がれているののかの姿を見て言葉を失った。
シャ「………ののか」
船医「お頭、これを嬢ちゃんの腕に…」
シャ「あぁ、分かった」
…ののか
目を覚ましたら……また笑顔で俺の名前…
…呼んでくるか?
シャンクスは船医から海楼石の腕輪を貰うと、それを眠っている顔女の右手首にはめ込んだ。
シャ「…すまない…ののか」
船医「一応海楼石の効力は海軍使用の物じゃないから、体力が極端に抜けるってことはねェが、それでも体が慣れてねぇから少しはダルさがあるかもしれん
日常生活には差し支えないとおもうが、出来るだけ側にいてやってくれ」
シャ「分かった…。」
シャンクスは眠ているののかお手をそっと包み込み、その大きな手で彼女の頭をそっと撫でると、髪はサラサラとシャンクスの指の間をすり抜けて落ちていき、何も反応の無いののかを切ない表情で見ていた。
【暖かいから……
シャンクスさんの手…とても安心するんです
触れられてると一人じゃないんだって……
安心するんです】
いつもなら顔を赤くして照れているはずなのに…
今はそんな反応すら見せてくれないんだな?
シャ「家族の次に…仲間を失うのは……辛いという言葉だけじゃ言い表せんな」
一人で全てを守ろとして…
一人で全てを抱え込もうとして…
【寂しい…ヒクッ…寂しいよ!!……嫌だよ!!】
【……わ、…私は……もう……失った……なにも…か…も
大事な…家族を……ヒクッ……3人も……ヒクッ…
私は…ヒクッ…一人に…なったんだよ……ヒクッ】
【…ハァッ……ハァッ……ぁあああああ!!!!!!】
自分を見失ってしまう程…
精神が崩壊してしまう程…
これ以上の悪夢は無い!!
”コンコン”
ベン「お頭ァ…ののかはどうだ?」
シャ「あぁ、見ての通りさ
暫くは目を覚ます事は無いだろう
…ベックマン…ここから南東の方に無人島があったはずだ。
そこで暫くログを貯めよう。
ののかを療養させられる期間だけでいい」
ベン「分かった。
そこならマリンフォードからも離れているし島の環境も悪くねぇから大丈夫だろう。
航海士には俺から伝えとく」
次の行き先を決めたシャンクスはベンに伝えると、彼女の体が回復するまでの間、無人島で休ませる事にした。
END