第63話 不意義な鏡
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カ「中でギルビア様がお待ちです」
カイザは先度までお姫様抱っこをしていたののかを床に下ろすと、自分の少し後ろに立たせた。
カ「ギルビア様、ののか様をお連れ致しました」
ギ「入れ」
部屋の中からギルビアの声が聞こえ、カイザは扉を開けると、その先には窓の外を眺めながら赤ワインを飲んでいるギルビアの姿があった。
ギ「手間をかけたなカイザ
下がって良いぞ」
カ「はい、失礼致します」
扉付近でカイザは頭を下げると、そのまま姿を消した。
ギ「ククク、そんな所で突っ立ってないでこっちに来い」
っ…#
何アイツ、私に命令なんて気に入らない#
ギ「聞こえなかったか?
『こっちに来い』と言ったんだが?」
「…っ」
ギルビアを睨みつける様な表情で彼を見ていたが、その場で抵抗してもどうにもならないを思ったののかは、彼に言われた様に近くまで歩み寄った。
「私に用件って何?
逃がしてくれるの?」
ギ「フッ、脱走は失敗に終わったな。
此処から逃げようだなんて思わない事だ」
「能力の鏡で監視しているからでしょ?
フンッ、悪趣味」
ギ「慣れればそんな事考えなくなる。
それよりも用件だが……ののかに良いものを見せてやろう」
「…いいもの?」
ギルビアはグラスに注がれていたワインを一気に飲み干すと、ののかの肩を抱いて広い部屋から出て行った。
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