第29話 化け物である私
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「まだ皆と居たい!!何処にも居場所がなくてもいい!!私は…私は…此処で!桃源郷で!皆と一緒に居たい!!!もう一人はいやだぁぁぁ」
彼女は泣いた。
大声で、自分の今の気持ちをぶつけるかのように。
それを聞いた三蔵は、優しく彼女を抱きしめた。
三「だった帰るとか言うな……側にいろ」
全てが治まったかのように思えた。
しかし、次の瞬間眩い光が三蔵一行の辺りを包み込んだ。
誰もが予想をしなかった。
そこに現れたのは観世音菩薩だった。
菩「迎えにきたぜ幸恵」
三「何言ってやがるクソババァ!
迎えは3日後だったはずだ!
それに幸恵は帰さん!
此処に居たいとこいつが言ったんだ!!」
菩「あぁ、言ったぜ?
けどな…誰が下界の時間でって言ったか?
3日後とは天界の時間でいったんだ。
それにどんなに幸恵が望もうとも、それは出来ない願いだ………幸恵は自分の世界へ帰す」
そういうと、少しずつ幸恵の身体が透けていくのが分かった。
「ッ!!?…やっ!やだ!!……まだ帰りたくない!!私はまだ皆と一緒に居たい!!」
三「チッ!ふざけやがって!」
三蔵は彼女が消えてしまわないように力強く抱きしめた。
空「幸恵!!行くなよ!幸恵!!!」
浄「幸恵ちゃんの居場所は此処だろ!!消えたりすんなよ!!」
八「菩薩様!!今すぐ止めてください!!」
4人が止めさせようとしたが、それでも願いは虚しく幸恵の身体は足元から腹部に掛けて段々消えていった。
無駄と分かっていながらも、三蔵は消えていく彼女を決して放そうとはしなかった。
そして幸恵の身体は胸から頭に掛けて消えようとしていた。
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