第20話 縋る思い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
浄「―――ったく
…何なんだよこの階段…もう何時間昇ってんだ?
どこまで行きゃあ終わりが見えるってんだよオイ」
悟浄はあの「カミサマ」を倒しに行くべく前回の森に来ていた。
そして自分の目の前に現れた果てしなく続く階段と鳥居に足を踏み入れた。
しかもこの霧――
妙な浮遊感で
気味が悪ぃぜ
昇ってんのか
下ってんのかも
判らなくさせやがる
腹も減ったしな―――
―――そういえば
前にもこんな深い霧の中で――
***********
それは今から約10年以上前のことだった。
深い霧に覆われた森の中で悟浄と兄の璽燕は迷っていた。
璽「……おい、泣くなよ悟浄」
浄「泣いてねぇよ#
元はといえば兄貴がどんどん森ん中入っていくから迷ったんじゃんか!!」
璽「普通こんなに霧が出てくるとは思わねぇだろ
第一お前が勝手にくっついてきたんだろうが!!
……しかし夜までに家に戻んねぇとマジ危ねーかもな」
二人は霧が深くなった所為で家に帰れないでいると、突然悟浄の発たっていた崖沿いの地面が崩れた。
゛ズッ!”
浄「!!うわ…」
璽「――悟浄!?
…っ!!」
地面が崩れた瞬間、璽燕がすぐさま悟浄の腕を掴んだ。
浄「ひっ…」
璽「――下見んな!!上がる事だけ考えろ!!」
浄「――はぁっ…はぁ…ぜぇっ…はぁ…ゲホッ!ゴホッ!」
璽「――おい怪我ねぇか?」
浄「…兄貴…腕」
璽「あ?どーでもねぇよこんなの」
璽燕は悟浄を心配させまいと、怪我をしても平気なフリをしていた。
しかし悟浄は自分の所為で兄に怪我をさせてしまったと思い、表情を曇らせていた。
璽「……泣くなよ?」
浄「…泣いてねぇよッ!!」
璽「ははっそーかそーか♪」
璽燕は、ははっと笑いながら悟浄の頭をクシャクシャと撫でていると、森の置くからお母さんが「璽燕!璽燕!」と叫びながら走ってきた。
璽「母さん」
母「何処に行ってたの璽燕!!」
璽「ごめん母さん…大丈夫だから!大丈夫だから!!」
母「――アタシを置いていかないで璽燕…!
これ以上母さんを一人にしないで………!!」
母は璽燕に縋りながら訴え、璽燕は母を落ち着かせるように抱きしめた。
―――「泣いてねぇよ」
…言われなくったって
一度も泣いた事なんざねぇよ
髪の色をなじられよーが
母親に殺されかけよーが
泣いたら負けだし
同情なんかまっぴらだと
でも……こんな俺でも
この髪を眼を好きだと
いってくれる女が現れた
『悟浄の髪と眼大好きだよ』
『あんたさえいなければよかったのに』
幸恵……あいてぇよ
.
