暗愚な名君フェリクスの軌跡

 フェリクスはグーテンベルク唯一の王子。
 親が決めた許嫁アンネリーゼがいるけれど、二人はこの婚約を納得していなかった。
 フェリクスは十八歳になったとき、お忍びで訪れた宿屋の娘ラーラと出会う。
 聡明で努力家なラーラを妻にと願うようになる。
 アンネリーゼは、フェリクスの護衛を務めるカイに惹かれている。
 本当に好きな人に気持ちを伝えるため、二フェリクスとアンネリーゼは婚約解消するための作戦を練る。

 フェリクスは親を説得した末に婚約解消して、ラーラに求婚する。
 平民のラーラが王子の隣に立つのは簡単なことではなく、妃になるため勉強の日々が始まる。

 嗤う者がいても自分の信念を貫き通し、やがて王妃ラーラと共に稀代の名君と呼ばれるようになる。
 
 これは暗愚と嗤われていた王子フェリクスが賢王になるまでの軌跡。

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