真実の愛を選んだら婚約者に呪われて一日が200文字になった騎士の話

 翌朝。何故か僕は納屋の中にいた。
 ヒイロがいない。剣もなくなっている。

 扉は鍵がかかっていてビクともしない。
 外からおじいさんの声がする。

「兄さんノアーク令嬢の婚約者のセイだろう。それなのにあの女の子と逃げたと聞いたぞ」
「誰に」
「君の父君だ。たいそう心配しておられた」

 森を行く道は、人目を避けられるが遠回り。
 その間に父が先回りして、村人に嘘を吹き込んだ。
 ヒイロもどこかに囚われたのか。無事でいてくれ、ヒイロ
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