真実の愛を選んだら婚約者に呪われて一日が200文字になった騎士の話

 森の中で目覚めると、目の前に三本足のカラスがいた。
 カナリの使い魔だ。
 急いでヒイロを背にかばう。
 カラスはカナリの声で鳴く。

《やっぱり、ゲームと同じでゼン領を目指しているのね。セイ》
「ゲーム? 何を言って……」
《貴方の人生が一日200文字になる呪いをかけたわ。解いてほしいならアタシと結婚しなさい》
「断る。僕が愛しているのはヒイロだけだ」

 僕の答えを聞きカナリが笑った。

「ヒイロを選ぶと後悔するわよ。絶対に」
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