真実の愛を選んだら婚約者に呪われて一日が200文字になった騎士の話

「待っていたわ、セイ。さぁアタシと結婚しましょう」

 領主様と会う約束をとれた。
 屋敷に向かう途中、カナリが空から降りてきた。巨大なカラスに乗っている。

 断ると言おうとしたが、声が出ない。

「呪いで声を封じたわ。アタシと結婚するなら解いてあげる」

 僕は首を左右に振る。
 愛しているのはヒイロだけ。


「我が領地で何をしている、カナリ」

 領主様が全てを見ていた。

 私欲のために民を呪った令嬢は、相応の罰を受けることとなった。
 
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