真実の愛を選んだら婚約者に呪われて一日が200文字になった騎士の話

「ここまでくれば、もう大丈夫だよ。ヒイロ」
「うん」

 僕とヒイロはゼン領の交易港についた。領主様の暮らす街だ。

 昨日、フーに襲われたとき。
 あの村の人たちが馬に乗り駆けつけた。

「あんたのように心優しい青年が、親殺しで未来を閉ざすことはない。ここは儂らに任せろ!」
「なんだ老いぼれ共が!」

 フーは屈強な農夫に囲まれ、立ちすくむ。

「ありがとう。このお礼はいつか必ずします」

 彼らのおかげで、ここまで来ることができた。
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