真実の愛を選んだら婚約者に呪われて一日が200文字になった騎士の話

「ヒイロ。僕が愛してるのは君だけだ。一緒に逃げよう」
「ありがとうセイ。私も愛してる。あなたと行くわ」

 父が勝手に僕の婚約者を決めた。
 カナリ・ノアーク伯爵令嬢。
 婚約話を断ったら呪うと言われた。
 今夜はカナリ令嬢との婚約披露パーティーだ。
 だから僕らは手を取りあって、駆け落ちする。
 愛するヒイロと一緒ならどこにでも行けるさ。

 闇夜にまぎれて、国境を目指した。
 僕、セイ・ジーツは愛するヒイロ・インだけの騎士になる。


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