魔法少女ばあやの日常
「まぁ、まぁ、まぁーー!! 魔法少女ですわ! 実在するのですね!」
婚約者に会うため城に向かっておりましたら、空を飛ぶ少女を目撃しました。
青い髪の可愛らしい少女。わたくしとそう年齢がかわらないように見えます。
ふわふわのスカート、かわいいホウキ。
なんて素敵なのでしょう。じいやには「魔法少女なんてものは絵本の中だけです」なんて言われておりましたのに。
じいやはわたくしに嘘を教えたのですね。
魔法少女は絵本のとおりに魔物を倒すのでしょうか。
「どうやって魔物と戦うのかしら。魔法でバビュンとやるのかしら。絵本にはそのようなこと書かれておりませんでしたもの。あぁ、気になる。このままでは夜しか眠れそうにありませんわ」
「アリーナ様。まさか見に行くなんて危険なことをなさいませんよね。あなた様はいずれこの国の王妃となるのですよ。そのような……」
側仕えのミリアンが素敵な提案をしてくれました。
「そうね、そうよねミリアン。知りたいなら見に行くしかありませんわよね。よく教えてくれました。わたくし、魔法少女が戦うところを見に行ってきます! あわよくばわたくしも魔法少女にしてもらえないかしら。ホウキで空を飛んでみたいですわ!」
「ま、待ってください、アリーナ様!!」
わたくしは御者に馬を止めさせ、馬車から降ります。ドレスの裾を踏まぬようたくし上げて、魔法少女が飛んでいったと思われる方を目指して走りました。
婚約者に会うため城に向かっておりましたら、空を飛ぶ少女を目撃しました。
青い髪の可愛らしい少女。わたくしとそう年齢がかわらないように見えます。
ふわふわのスカート、かわいいホウキ。
なんて素敵なのでしょう。じいやには「魔法少女なんてものは絵本の中だけです」なんて言われておりましたのに。
じいやはわたくしに嘘を教えたのですね。
魔法少女は絵本のとおりに魔物を倒すのでしょうか。
「どうやって魔物と戦うのかしら。魔法でバビュンとやるのかしら。絵本にはそのようなこと書かれておりませんでしたもの。あぁ、気になる。このままでは夜しか眠れそうにありませんわ」
「アリーナ様。まさか見に行くなんて危険なことをなさいませんよね。あなた様はいずれこの国の王妃となるのですよ。そのような……」
側仕えのミリアンが素敵な提案をしてくれました。
「そうね、そうよねミリアン。知りたいなら見に行くしかありませんわよね。よく教えてくれました。わたくし、魔法少女が戦うところを見に行ってきます! あわよくばわたくしも魔法少女にしてもらえないかしら。ホウキで空を飛んでみたいですわ!」
「ま、待ってください、アリーナ様!!」
わたくしは御者に馬を止めさせ、馬車から降ります。ドレスの裾を踏まぬようたくし上げて、魔法少女が飛んでいったと思われる方を目指して走りました。