BLEACH
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pkmnトレーナーが尸魂界へトリップする話
(檜佐木修兵)
昨夜は辿り着いたライモンシティのポケモンセンターに泊まった。ふかふかであったかいベッドに体を沈め、早くライモンシティの遊園地やミュージカルを堪能したくてソワソワして落ち着かない気持ちを何とか抑えながら眠った。
そして、朝。
身支度をいつもより早く済ませ、相棒のマイナンを肩に乗せてポケモンセンターから足を踏み出した。
踏み出したはず、だった。
「ここはどこだ?」
私の発言に賛同するようにマイナンは困惑気味に鳴いた。今、私の目の前に広がるのライモンシティのように発展した都市ではなく、マイナンと出会ったホウエン地方のように自然いっぱいな村だった。着物に身を包んだ人だったり、古風な家屋が並んでいるからホウエン地方というよりジョウト地方が近いかもしれない。
「……ここはどこだ?」
もう一度、最大の疑問を呟くが勿論誰も答えてくれやしない。着物を来た村人たちが異物を見るように私をじろじろと見てくる。その視線に耐えられなくなった私は小走りで物影に隠れた。
「意味がわからない」
ズバットの超音波を食らったかのように頭がぐるぐるして働かない。マイナンも私と全く同じ状況らしく、コダックのように頭を抱えていた。
「おい、お前何者だ? 旅禍か?」
「え?」
頭の中を整理しようとしていると、声を掛けられた。地面に落としていた目線を上に上げると、そこには短髪で切れ長の目の男がいた。右目には何者かに付けられたであろう刀傷が三本、左頬には69という数字が刻まれている。黒い着物に身を包んだ男は、左腰に差した刀に右手を置いている。
「……って、冷静に分析している場合じゃない!」
「おい、聞いてるのか。返答次第では──」
それ以上は口には出さず刀の柄を握り込み、物凄い剣幕で私を睨んでいる。物凄く目付きが悪い。
「お兄さんは忍者ショーとか武将隊の人ですか?」
私の言葉に男は、眉を顰めると刀を抜いた。プラスチック製のオモチャだと思っていたが、鈍い光を放っているそれはまるで本物のようだった。
(……まるで、じゃなくてもしかして本物の刀?)
自分はとてつもなく危険な状態に置かれてるのではないか、と気付いてしまう。どうしようかとワタワタ慌て始める私を守るかのようにマイナンが飛び出し、その男に立ちはだかった。
「マイナン! 危ないよ!」
マイナンは自分に任せてと言うかのように強い声で鳴いた。こんな小さな体にどこにそんな勇気があるんだ。本当にこの子は私の自慢の相棒だ。って、話がそれた。男はマイナンを見ると目を見開いた。そして次の瞬間、破顔した。
「か……、か」
「?」
「か、かわいい……!!」
先程の剣幕は何処へいったのか、頬を赤く染めて、メロメロを食らったかのようにハートを飛ばしながら勢い良くマイナンに抱きついた。マイナンは驚いてしまい悲鳴のような声を上げながら、ビリビリと電気を発した。
「ウギャアアァアア!!」
辺りに響く、マイナンの鳴き声と10まんボルトを全身で受け止めた男の断末魔。私は思わず耳を塞いだ。
黒焦げになった男は、力無く後ろに倒れた。男から離れたマイナンは私の胸の中に飛んできた。カタカタと震えてるマイナンを安心させるため、優しく抱き締める。
「……これ、どうしよう」
マイナンの背を撫でながら地面に横たわる焦げた男を一瞥し、重い重い溜め息を私はついた。
(檜佐木修兵)
昨夜は辿り着いたライモンシティのポケモンセンターに泊まった。ふかふかであったかいベッドに体を沈め、早くライモンシティの遊園地やミュージカルを堪能したくてソワソワして落ち着かない気持ちを何とか抑えながら眠った。
そして、朝。
身支度をいつもより早く済ませ、相棒のマイナンを肩に乗せてポケモンセンターから足を踏み出した。
踏み出したはず、だった。
「ここはどこだ?」
私の発言に賛同するようにマイナンは困惑気味に鳴いた。今、私の目の前に広がるのライモンシティのように発展した都市ではなく、マイナンと出会ったホウエン地方のように自然いっぱいな村だった。着物に身を包んだ人だったり、古風な家屋が並んでいるからホウエン地方というよりジョウト地方が近いかもしれない。
「……ここはどこだ?」
もう一度、最大の疑問を呟くが勿論誰も答えてくれやしない。着物を来た村人たちが異物を見るように私をじろじろと見てくる。その視線に耐えられなくなった私は小走りで物影に隠れた。
「意味がわからない」
ズバットの超音波を食らったかのように頭がぐるぐるして働かない。マイナンも私と全く同じ状況らしく、コダックのように頭を抱えていた。
「おい、お前何者だ? 旅禍か?」
「え?」
頭の中を整理しようとしていると、声を掛けられた。地面に落としていた目線を上に上げると、そこには短髪で切れ長の目の男がいた。右目には何者かに付けられたであろう刀傷が三本、左頬には69という数字が刻まれている。黒い着物に身を包んだ男は、左腰に差した刀に右手を置いている。
「……って、冷静に分析している場合じゃない!」
「おい、聞いてるのか。返答次第では──」
それ以上は口には出さず刀の柄を握り込み、物凄い剣幕で私を睨んでいる。物凄く目付きが悪い。
「お兄さんは忍者ショーとか武将隊の人ですか?」
私の言葉に男は、眉を顰めると刀を抜いた。プラスチック製のオモチャだと思っていたが、鈍い光を放っているそれはまるで本物のようだった。
(……まるで、じゃなくてもしかして本物の刀?)
自分はとてつもなく危険な状態に置かれてるのではないか、と気付いてしまう。どうしようかとワタワタ慌て始める私を守るかのようにマイナンが飛び出し、その男に立ちはだかった。
「マイナン! 危ないよ!」
マイナンは自分に任せてと言うかのように強い声で鳴いた。こんな小さな体にどこにそんな勇気があるんだ。本当にこの子は私の自慢の相棒だ。って、話がそれた。男はマイナンを見ると目を見開いた。そして次の瞬間、破顔した。
「か……、か」
「?」
「か、かわいい……!!」
先程の剣幕は何処へいったのか、頬を赤く染めて、メロメロを食らったかのようにハートを飛ばしながら勢い良くマイナンに抱きついた。マイナンは驚いてしまい悲鳴のような声を上げながら、ビリビリと電気を発した。
「ウギャアアァアア!!」
辺りに響く、マイナンの鳴き声と10まんボルトを全身で受け止めた男の断末魔。私は思わず耳を塞いだ。
黒焦げになった男は、力無く後ろに倒れた。男から離れたマイナンは私の胸の中に飛んできた。カタカタと震えてるマイナンを安心させるため、優しく抱き締める。
「……これ、どうしよう」
マイナンの背を撫でながら地面に横たわる焦げた男を一瞥し、重い重い溜め息を私はついた。
End.
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